日本語版『DIVEKICK: AE』発売決定に潜む 「スクエニ vs. SNKプレイモア」

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かねてより日本語版パブリッシャーをIron Galaxyに求められていた(4Gamerによるインタビュー中での発言)DIVEKICK: Addition Edition』であったが、ついに今夏の日本発売がスクウェア・エニックスによって明らかにされた。

そう。『ハイスコアガール』に無断でキャラクターを登場させたとして、SNKプレイモアに刑事告訴された、あのスクエニが……である。だが、世間を騒がせているあの事件と本作に何の関わりがあるのか、ピンとこないかたのほうが多いかもしれない。

『DIVEKICK』の特色に、過剰なほどのパロディがある。アメリカ格ゲーコミュニティの面々をモデルにしたキャラクターたちが、ミームまみれのセリフをしゃべり、どこかで見たような必殺技をくり出す。

もちろん、これらは公認ネタだ。開発者たちが格ゲーコミュニティに深く関わっていること(Ultimate Fighting Game Tournament: UFGTのKeitsの名はまっさきにあがるだろう)は、そしてIron Galaxyがカプコン作品の復刻をいくつも手がけたことから実現したのだ。

だが彼らの悪乗りは、接点のないメーカーも巻きこんでいた。

 

上: 『KOF95』より。下: 『DIVEKICK』より。どちらも「R」からの招待状。
上: 『KOF95』より。下: 『DIVEKICK』より。どちらも「R」からの招待状。

 

『DIVEKICK』より。「R」の招待する大会の名前には、どこかで聞き覚えがある。
『DIVEKICK』より。「R」の招待する大会の名前には、どこかで聞き覚えがある。

 

左:『DIVEKICK』より、Don Luo。右: 『KOF XIII』より、デュオロン。
左:『DIVEKICK』より、Don Luo。右: 『KOF XIII』より、デュオロン。

 

本作の見どころはまさにここだろう。スクエニがローカライズの過程でこれらネタをどう処理するのか。スクエニ vs. SNKプレイモア、ラウンド2はすでに始まっている。

【ご参考】
インプレッション『Divekick』 ジョークに殺されかけたポテンシャル | AUTOMATON
 

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