元『Fable』スタッフによるドット絵RPG『Kynseed』開発中、「寿命」がある世界を生きるスローライフファンタジー

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第430回目は『Kynseed』を紹介する。

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『Kynseed』はドット絵で描かれる2D RPGだ。主人公は美しい渓谷「The Vale」のふもとの平和な農場で育った若者。父と妹と暮らす主人公は、動物の飼育や採集など父親の手伝いをしながら毎日を過ごしていた。ところがある日、Mr. Fairweatherと名乗る謎の老人から不思議な木の実「Kynseed」を授かる。老人の指示するとおりにKynseedを埋めると、魔法の木が生え始めた。Mr. Fairweather によると、Kynseedの木をそばに住む者は、思いを込めれば願いが叶うのだという。しかし、願いを叶えれば、引き換えに主人公の寿命が縮まると告げられる。寿命を削って力を手に入れるか、そのまま平凡に暮らすかはプレイヤー次第。いずれにせよ、プレイヤーは60歳になると必ず死んでしまう。異性と結婚し子孫を残せば、能力の一部は後世へと受け継がれていく。

『Kynseed』の世界には「寿命」が存在している。寿命の概念が適応されるのは主人公だけでなく、ありとあらゆるゲーム上の生物には寿命が設けられている。主人公が若い頃と主人公が死んでしまう頃では、近隣の村人の顔ぶれも大きく変わるだろう。動物にも寿命があるので、ペットや家畜の世話にもより気を配らなければならない。

Kynseedに願いを込めれば、あらゆる生物を捕まえられる魔法の袋、人の魂を照らすランタン、ゴーレムの攻撃をも防ぐアーマーなど、どんなものでも手に入る。現在の自分の生命を削るのが惜しければ、子どもの寿命を縮めて前借りすることもできる。リスクとリターンを考えながら、Kynseedの力を有効活用することが名声をあげる鍵となるだろう。

寿命を中心としたシビアな設定が目につく本作であるが、本作には明確な目標や制限はなく、基本的には『Stardew Valley』や『ルーンファクトリー』、『ファンタジーライフ』といったタイトルに近い、ややゆるいゲームデザインに仕上げられている印象だ。プレイヤーは自由に職業を選ぶことができ、鍛冶屋、宿屋の主人、アイテムを売る商人、薬屋、農夫、単なる冒険者いずれかの生き方を選ぶこともできる。同じ職業を続けていればスキルが上がり、人を雇うことで経営者になることもできる。

近隣の村にはそれぞれ伝統と文化が根付いている。したきりなど村ごとの行事が用意されており、特色が感じられるだろう。村に住むNPCはそれぞれ自分のライフサイクルと意思、そして「記憶」を持つ。プレイヤーが与える善意や悪意をはっきりと覚えており、時に後世まで伝えられることもあるという。特に異性のNPCと仲良くなることは、子どもを残すという点で重要な意味を持つので、定期的に村人とは交流しておきたい。

そのほかにも、モンスターとの戦闘、アイテムレシピとクラフト、釣りや伐採などさまざまな要素がある。またゲーム内には昼夜の概念があるだけでなく、四季の概念もあるので、彩りのある景観が楽しめるだろう。

開発は、『Fable』シリーズのLionhead Studiosに過去に在籍したスタッフが手がけている。テクニカルディレクターのNeal Whitehead氏はプログラマーとして務め、Charlton Edwardsはデザイナーとして活躍していたという。プロダクションマネージャーのMatt Allen氏も作曲を担当するRussell Shaw氏も『Fable』シリーズに携わっていたとのことだ。

現在Kickstarterにて『Kynseed』のクラウドファンディングキャンペーンが実施されている。開発チームが目指すのはあくまで3万ドルの初期ゴールであるが、成功の度合いによってはコンソール機への移植も検討されるという。

対応プラットフォームはPC。リリース時期は2018年12月となっている。Kickstarterページではプロトタイプ版がダウンロードできるので、気になった方はプレイしてみてはいかがだろうか。

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