自転車で山を猛スピードで駆け下りる『Lonely Mountains: Downhill』が開発中。カワイイ見た目の本格派ダウンヒルレース

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発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第437回目は『Lonely Mountains: Downhill』を紹介する。

ドイツに拠点を置くインディースタジオMegagon Industriesが『Lonely Mountains: Downhill』を開発中だ。本作は、マウンテンバイクのダウンヒル競技、つまり山を頂上から駆け下りるレースをテーマにしたゲームである。プレアルファ版のトレイラーが公開されているので、まずはそちらをご覧いただこう。

ダウンヒルをテーマにしたゲームは、これまでそう数多くリリースされてきたわけではないが、たいていは実際おこなわれているレースを再現するリアル寄りのグラフィックスタイルだった。しかし、本作はポリゴン数が少なく、柔らかい色使いのグラフィックがまず目を引く。また、トレイラーのどこまでが実際のゲームプレイ映像なのかは分からないが、被写界深度の浅い俯瞰カメラでの視点も特徴的だ。こういったゲームではライダーの一人称/三人称視点が当たり前で、その方が山を駆け下りる迫力をより感じられるように思うが、本作ではカーブなどの先を見通しにくいストレスを避けるために、あえて俯瞰視点を採用しているという。

ここまで聞くと、本作はやさしいカジュアルなゲームのように思うかもしれないが、自転車は独自の物理演算システムによって制御され、荒れた急坂道を猛スピードで駆け下りる操作は極めてタイトになるという。そしてひとたび操作を誤ってクラッシュ・転倒すると、痛々しいラグドール表現が待っている。下に掲載した動画はおよそ1年前に公開されたものだが、その頃から研究を重ねていることがうかがえる。

本作のマップとなる山は複数用意され、木が生い茂っていたり渓谷になっていたりそれぞれ特徴があり、また人工物が一切存在しない自然あふれる環境になっている。そして駆け下りる頂上から麓までのルートは、一応公式のコースが用意されているものの、必ずしもそこを通らなければいけないというわけではない。オープンワールドと言えるほどの規模はないが自由度が高く、こっちへ行った方が早いかも、などと自分なりのルートを探すことも本作の楽しみの一つなのだ。

本作はSteam Greenlightに登録され、すでに十分な支持を集めることに成功している。Unityを利用して開発中で、現在の開発状況はプレアルファ段階。今後はメインの要素を仕上げていくとともに、プレイ中の天候や昼夜の変化、プレイヤーのゴーストとのレース、リプレイの共有、ライダーと自転車のカスタマイズ要素なども実装していきたいとのこと。発売時期は2018年前半を予定しており、おそらく15から20ドル程度の早期アクセス販売から始めるだろうとしている。また、将来的にはNintendo Switchを含めコンソールでも発売したいとのことだ。

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