バイオリンを弾き、ねじれた記憶の世界で道を切り開く3Dアドベンチャー『Distortions』が開発中

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第442回目は『Distortions』を紹介する。

本作は「ミュージカル・サイコドラマ」と称された3Dアドベンチャーゲーム。病床から起き上がった少女が、時間の止まった不思議な世界へと迷い込む。彼女の周りに人影はなく、古びたバイオリンと謎の手帳だけを頼りに、遥か彼方に見えるスタジアムを目指して歩み始める。道中では仮面を被った巨大なクリーチャーに襲われながらも、同じく仮面を被った謎の男の助力により、徐々に過去の記憶を、アイデンティティを取り戻していく。彼女が過去を乗り越え、人生の次なる一歩を踏み出すためにも、おぼろげになった記憶を呼び覚まさねばならない。頼りのバイオリンを弾いて道を切り開き、手帳に書き込まれた謎を解くことで、未来への扉を開くのだ。

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トレイラー映像からも確認できるように、本作のゲームプレイは1人称、3人称、横スクロールとカメラ視点を切り替えながら、バイオリンを使ってパズルを解いたりクリーチャーとの戦闘を切り抜ける形となる。バイオリン演奏のメカニックは『ゼルダの伝説 時のオカリナ』から影響を受けており、4つのボタンを順序良く押すことで、道を塞ぐ岩を持ち上げたり、川を越えるための橋を架けたりといった効果を発動させる。決められたパターンだけでなく、自由に演奏することも可能。奏でる音色によっては周りの環境が反応を起こすという。

主人公は記憶の断片から構築された幻想的な世界にて、森林、洞窟、川辺、湖水などさまざまなロケーションを訪れることになる。ゲームは3つのパートに分かれており、導入部分は一本道となっている。ここでプレイヤーはゲームの仕組み、操作方法を理解していく。続くパート2ではオープンなエリアを冒険。どこから先に探索するのかはプレイヤー次第となる。最後のパート3では一本道とオープンエリアの探索が入り混じり、サイドクエストを含む任意コンテンツの多くが集中的に盛り込まれる。想定されているコンテンツ量は15時間以上相当。実験的なアプローチの作品ながら、厚みのあるアドベンチャーゲームが期待できる。

開発を担当するのはブラジルのインディーデベロッパーAmong Giants。4人チームによる8年がかりのパッション・プロジェクトであり、C4 Engineをベースにした自社開発ツールを用意することで開発工数を削減し、小規模チームながら広大なワールドづくりを可能にしている。ビジュアルとナラティブに関しては他のゲーム作品だけでなく映画「エターナル・サンシャイン」「ファウンテン 永遠につづく愛」も参考にしているとのこと。サウンドトラックには米国のバンドDredg、Hopesfall、ブラジル発のグループLabirintoのライセンス曲に加え、いくつかのオリジナルトラックが収録される。

『Distortions』は2017年内リリース予定。対象プラットフォームはPCで、Steam Greenlightプログラムにも登録済みである。

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