イギリス発、沖縄を舞台に忍者と闘う『Okinawa Rush』が開発中。『ダブルドラゴン』『鉄拳』から影響を受けた2D格闘アクション

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発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第466回目は『Okinawa Rush』を紹介する。

イギリスに拠点を置くインディースタジオSokaikanが、2D格闘アクションゲーム『Okinawa Rush(沖縄ラッシュ)』を開発中だ。現在、Kickstarterで開発資金を募っている。

『沖縄ラッシュ』というタイトルから想像されるように、本作は日本の沖縄を舞台にしており、主人公はヒロ・ヤシマ(Hiro Yashima)という沖縄空手の使い手だ。彼の空手の腕前は常人の域を超えており、気合いで敵を吹き飛ばしたり炎を操ることもできる。ヒロは自らの鍛錬法を巻物に記しているのだが、彼の超絶的な奥義の極意を盗もうと忍者集団ブラック・マンティス一味が沖縄にやってきたことで本作の物語は幕を開ける。極悪非道なブラック・マンティスは沖縄の地で略奪を繰り返し、邪魔するものは容赦なく殺してしまう。そしてある日、ヒロが家に帰ったところ妻がブラック・マンティスに殺害され、子供たちは連れ去られていた。

ヒロ・ヤシマの技コマンド表

本作は横スクロールの2Dアクションゲームだ。空手の使い手が主人公ということで、その格闘アクションにこだわりを持って開発されている。『ダブルドラゴン』や『ベア・ナックル』といったクラシックなアーケードゲームや、『鉄拳』『ストリートファイター』のような対戦格闘ゲームから影響を受けているそうで、十字キーとボタンの組み合わせでさまざまな技を繰り出すことができる。敵となるブラック・マンティスの忍者たちは刀やヌンチャクなどの武器を持って襲ってくるが、倒した忍者の武器を拾って使うことも可能だ。また敵の直接攻撃や投擲物、あるいはトラップなど、どのような攻撃であってもタイミングよくボタンを押せばパリイできる(受け止められる)ことも本作の特徴となっている。

ステージは5種類あり、それぞれ2つのエリアが収録される予定で、現時点では森や洞窟のようなステージが確認できる。隠し部屋も用意されており、入り組んだ洞窟では探索要素もあるようだ。道中には縄で縛られた村人がおり、彼らを解放すると体力が回復する。各ステージには中ボスとボスがそれぞれ1体ずつ配されており、次々に襲いくるブラック・マンティスの忍者を退けながら、ボスのいるエリアまで到達し倒すことがステージクリアの目標となる。ゲームモードにはストーリーモードのほかに、道場でのトレーニング/チャレンジモードも用意されている。

プレイヤーキャラクターにはヒロのほかに、弟のシン・ヤシマ(Shin Yashima)とメイリン(Meilin)というキャラクターが登場し、それぞれブラック・マンティスと闘わなければならないバックストーリーを持っている。現時点ではシンは共に育った兄のヒロとほぼ同じ技を使うが、開発を進めるうちにオリジナリティを出していくとのこと。一方のメイリンは詠春拳と太極拳を組み合わせた、ヒロやシンとは異なる格闘スタイルとなっている。なお、キャラクターの見た目やステータスは、ショップで購入できるアイテムでカスタマイズできる(お金は敵を倒すと入手できる)。本作は2人協力プレイに対応する予定で、これらのキャラクターの技を組み合わせたコンボ技も可能になるようだ。協力プレイはオンラインに対応することも検討されている。

前述したように本作は沖縄を舞台にしており、ゲーム内では沖縄文化や日本的な要素らしきものが随所に見て取れる。本作は格闘要素を大きな特徴としており、主人公が空手使いということで、空手発祥の地とされる沖縄に惹かれるものがあったのかもしれない。ただし、実際の沖縄を忠実に再現しようというわけではなく、あくまでファンタジーの世界であり、そうすることで開発の自由度を高めているそうだ。

本作のKickstarterキャンペーンは初期目標金額1万イギリスポンド(約141万円)のところ、本稿執筆時点で約1000イギリスポンドが集まっている。まだキャンペーン期間は26日を残しているが、今後さらに注目を集めるための施策が求められそうだ。公式サイトでは本作の体験版が配布されているので、興味のある方は試してみてはいかがだろうか。

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