『塊魂』に似た奇妙なゲーム『Donut County』開発中。主人公は物を吸い込む「穴」、穴を広げ時に吐き出す

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発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第468回目は『Donut County』を紹介する。

『Donut County』はアドベンチャーともパズルともいえるゲームだ。アメリカ・ロサンゼルスで活動するインディーデベロッパーBen Esposito氏が開発を手がけている。2014年に発表された時からその奇妙なコンセプトが注目を集めていた。

『Donut County』ではプレイヤーは「穴」となり、移動しながら物・人・木々・建物を飲み込んでいく。物を飲み込むことであなたである穴は広がっていき、さらに大きな物を飲み込めるようになる。ホームページではシナリオについて「すべてを飲み込み、世界を破滅させる」などのものものしい文言が並んでいるが、詳細は不明。ゲームプレイについては、実際の映像を見てもらった方が早いだろう。

トレイラーでは、穴は「飲み込む」だけでなく穴から物を突き出したり吐き出したりといった場面があることも確認できる。この穴は、飲み込んだ異なるオブジェクトを組み合わせることができ、組み合わせてできた新たなオブジェクトを使い局面を打開していく場面もあるなど、パズルゲームとしての一面も覗かせる。

『Donut County』は『Kachina』という名前で2012年から開発が進められてきた。Ben Esposito氏は、PlayStation 4向けアドベンチャー『Unfinished Swan』開発中に空いた時間を使い本作の制作を進めている。Independent Games Festival 2015やIndieCade 2015にてベストグラフィックアワードを受賞しているように、独創的なアイディアだけでなく、ビジュアル面での前評判も高い。ちなみにPolygonは、穴を広げていくというコンセプトの本作を、物を巻き込み塊を大きくする『塊魂』にちなんで「逆塊魂」と評している。

対応プラットフォームはPC/iOS/Android。先日はついに発売日が2018年に決定し、「穴」になれる日は着々と近付きつつある。

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