リズムで戦う格闘ゲーム『PHRASEFIGHT』開発中。「音」で殴り合い響き合う、奇妙なハーモニーファイティング

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第489回目は『PHRASEFIGHT』を紹介する。

『PHRASEFIGHT』は東京に拠点を置くスタジオ「超OK」が手がける、音楽格闘ゲームだ。プレイヤーはCPUもしくは他プレイヤーと対面し、頭上に表示される譜面の進行に合わせてボタンを打ち込んでいく。このボタンの打ち込みのリズムが、譜面のタイミングと合っているかどうかでパワーの数値が決まる。プレイヤーが一通りを打ち込みし終えれば相手のターンとなり、またそのプレイに応じてパワーの数値が決まる。パワーが勝っている方が相手を「押し込む」ことができ、そうしたラリーの中で、最終的により強く相手を押し込んだ側の勝利となる。だらだらと説明するよりも、実際のプレイ映像を見てもらうのが一番早いかもしれない。

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打ち込むボタンは4種類あり、ボタンによって鳴る音色は異なる。キャラクターによっても音色は違ってくるという。ただ、キャラクターやボタンの選択は、格闘ゲーム部分のまったく関係せず、好みの問題であるようだ。あくまで重要であるのは、ボタンをタイミングよく押すという一点。しかしながら、ボタンを組み合わせることによって、自分なりに「演奏」ができるのが本作のひとつの特徴であるといえる。譜面以外で音を鳴らすのも自由であり、直接的な勝敗以外の、どう華麗に演奏するかという点はプレイヤーに委ねられているのだ。

対戦中は、単に同じ譜面をこなしていくというわけではない。プレイヤーの腕によって譜面は変化する。ラウンド開始時は易しい譜面であるが、よいスコアを残し続けると譜面のレベルが上がっていき、判定も厳しくなっていく。レベルが低くても大きなスコアが叩き出せることができ、リズムゲームを得意とするプレイヤーは譜面が難しくなりやすいので、プレイヤーの腕によるスコアの差は大きくは生まれない仕組みだ。こうした譜面の難易度は、ラウンドの結果によって随時変化し、適正の難易度でのプレイになりやすく、プレイヤーの腕に合わせたゲームプレイが体験できる。

本作の魅力は、リズムゲームと格闘ゲームを組み合わせる中で、リズムゲームの要素に比重を置いている点。今や既存のジャンルとリズムゲームを組み合わせたさまざまな作品が生まれているが、『PHRASEFIGHT』はリズムを合わせる楽しさが中心に据え置かれている印象だ。融合というよりは、リズムゲームに格闘ゲーム要素がややくっついているという表現が近いかもしれない。また奇妙なのは、お互いによいプレイを見せていると、高いレベルのラリーが発生するのだが、このラリーによって協力して演奏しているような感覚が味わえる。相手を打ち負かすべくリズムを打ち込んでいながらも、結果として小気味よく曲を盛り上げるために協奏している状態になる。この高いレベルでのラリーこそが、本作の醍醐味であると言えるだろう。

ゲームモードは2人プレイ(ローカル)に対応する対戦モード、総当りでキャラクターを倒していくミッションモードなどが用意されるという。オンラインを使った機能としては、他プレイヤーのプレイをダウンロードして戦う、『マリオカート』シリーズにおけるゴーストに近い要素が提供されるようだ。

開発を手がけている「超OK」は、クルステ氏による個人サークルだ。クルステ氏は武蔵野美術大学の在学する大学生。氏は若くしながら開発者として精力的に活動しており、これまでにも『ShrineStory オヤシロ物語(体験版リンク)』など数タイトルをリリースしている。『PHRASEFIGHT』も対応プラットフォームはPCで、12月29日のコミックマーケット93にて製品版を発売される予定。Steamでの販売や、モバイル向けおよびニンテンドースイッチ向けの移植も、将来的な視野に入れているとのこと。

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