仮想通貨マイニングシミュレーション『True Mining Simulator』開発中。採掘から取引、盗難まで体験可能

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発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第517回目は『True Mining Simulator』を紹介する。

インディースタジオBoolba Entertainmentが仮想通貨マイニングシミュレーションゲーム『True Mining Simulator』を開発中だ。仮想通貨がどのように発行され、どのように取引されているのか。トレーダーと言われる人間がどのような生活を送っているのかをゲームプレイを通してざっくりと体験できる。

ゲーム内容は至ってシンプル。マイニング用のハードウェアを組み立てるところから始まり、実際にマイニングをおこない仮想通貨「BEEPCOIN」なるものを発行、為替相場を逐一チェックしながら取引を重ね、得た利益でハードウェアの増強を行っていく。先述したように、本作には仮想通貨の取引の流れだけではなくトレーダーの生活を再現するという試みも含まれている。まずゲーム内には昼夜と空腹の概念が存在し、最低限の睡眠と食事を摂取する必要に迫られる。食料はもちろん取引で得た利益から賄わなければならない。人間である以上、モニターの前にひたすら齧りつくなんてことはできないのである。また、利益を使えば取引規模を拡大するための人員増強やオフィスの拡張も可能であるという。

ただし仮想通貨の取引にはリスクがつきものだ。そしてなにも自身の身に起こる危険は相場の大暴落だけではない。演算用のグラフィックボードを酷使すれば熱暴走によって壊れてしまうし、セキュリティを疎かにしていると取引用パスコードを引っこ抜かれて資産が自身の手から遠く離れた場所へ行ってしまう。そういった仮想通貨ならではの問題もゲームを通じて体験することができる。制作者は本作について、マイニングはチェスのように一見シンプルだが実際は複雑なものであり、その複雑さをプレイの難しさをとおして理解してほしいとも語っている。

現在Boolba Entertainmentは、本作の開発をより一層推し進めるために、クラウドファウンディングサービスKickstarterを利用したキャンペーンを準備中だ。今月中にキャンペーンページを公開する予定であるとのこと。昨今さまざまな業界において話題となっている仮想通貨ではあるが、よく知らぬまま早速手を出す前にこのゲームでひとまず肩慣らしというのもアリではないだろうか。

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