“グラップリングアクション”を加えた一人称視点パルクールゲーム『Failsafe』が正式発表、少女とカーボン生命体が行く忘却の地の物語

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発売前や発表されたばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆくIndie Pick。第193回目は『Failsafe』をピックアップする。本作はカリフォルニア州ロサンゼルスに位置するインディーデベロッパー「Game Over」が、2014年から開発を続けているタイトルだ。最近では特に珍しくもなくなった一人称視点パルクールアクションジャンルの作品だが、『Failsafe』では独自の荒廃した世界観や”グラップリングアクション”など新たな要素が盛り込まれている。

少女とカーボン生命体が進む「忘れられた地」の冒険

download_1『Failsafe』の物語の出発点となるのは、とある荒廃した惑星に位置する人里離れた小さな村だ。この村で育った少女「イスラ(Isra)」は、危険な村の外を何度も旅する自分の叔父と共に、世界中を旅したいと願っていた。子供のころから遊ぶこともせずトレーニングを積んでいたイスラは、ある日ついに叔父の説得に成功する。イスラは相棒のカーボン生命体「XJ」と出会いつつ、叔父が人々を救うために何度も訪れたという「忘れられた地(The Forgotten)」を目指す。

プレイヤーはこの少女イスラとなり、パルクールアクションを駆使して謎に満ちた広大な世界を探索することになる。ゲームプレイは『Mirror’s Edge』をひな形にしているが、壁走りや壁ジャンプ、スライディングといった複雑な各アクションが1ボタンで発動できるようになっているという。

また本作最大の特徴となるのが”グラップリングアクション”だ。イスラは建物の一部などに細長いひも状の物体をくくりつけることが可能で、「ターザン」や「スパイダーマン」のごとく振り子の原理で足場のない場所も移動することができる。さらにこのグラップリングアクションは、物理演算のもとで動作・制御されているのだという。公開されたコンセプトトレイラーでは、ボスらしき巨大ロボットの振るう腕にひもをまきつけ上へ向かうといった、心躍る一シーンも披露されている。

SFともファンタジーとも言えない、幻想的な世界観も『Failsafe』の魅力だろう。開発のGaem Overいわく、『Failsafe』には『風ノ旅ビト』や『ワンダと巨像』、またアニメーション映画監督の宮﨑駿氏などが影響を与えたという。なお本作はゲームエンジンに「Unity 5」を採用している。

現在『Failsafe』はアルファ段階で、2016年夏にPC/Mac/Linuxへ向けリリースすることを目指している。PS4/Xbox Oneでの発売も視野に入れているようだ。現在はKickstarterにて8万ドルの獲得を目指すクラウドファンディングを実施しているので、興味のある人はチェックしておこう。15ドル以上(あるいは限定250人の10ドルTier)を支払えば、ゲーム本編が発売時に届けられる予定となっている。

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