“宇宙の巨大怪獣”を狩る2Dシューティングアクション『Blacksea Odyssey』が熱い。「白鯨」のような手に汗握る戦い、銛を撃ち込み槍を投げる


発売前や発表されたばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆくIndie Pick。第195回目は『Blacksea Odyssey』をピックアップする。『Blacksea Odyssey』は、最近で言うならば『宇宙戦士ガラクZ』に近いタイプの見下ろし式2Dシューティングアクションだ。“宇宙が舞台のクジラ漁”とでもいうべき内容で、一見グラフィックはチープながら小説「白鯨」のような巨大怪獣との手に汗握るバトルが楽しめる。

宇宙の大怪獣たちを狩る

『Blacksea Odyssey』の世界では、10年に1度「Blacksea Odyssey」と呼ばれるトーナメント大会が開催されており、宇宙のいたるところから集まった偉大な狩り人たちが腕を競いあっている。彼らに持つことが許されているのは基本的に「槍」と「銛」だけ。この2つの装備と己の技術や経験を武器にし、自分の何倍もの大きさを持つ巨大な怪獣を狩らなければならない。

ゲームプレイは見下ろし視点の2Dシューティングアクションに、RPGやローグライク要素を織り交ぜた内容だ。プレイヤーは4人の狩り人から1人を選び、狩り場に出てターゲットの巨大怪獣を狩る。そして狩り中に集めた資金やアイテムをショップで取り引きし、装備を整えてより強大な怪獣が潜む狩り場へと行く。開発チームは『Black Odyssey』の体験がユニークなものであるとしつつ、全体のゲームプレイを以下のようにも説明している。

「想像してみてほしい。『ワンダと巨像』のような巨大なスケールの敵がいて、『Geometry Wars』のようなキビキビした操作性があって、『Path of Exile』のような深いRPG的ルーンシステムがあり、『Binding of Isaac』の無限のリプレイ性が存在するゲームがあったら。『Blacksea Odyssey』のデザインはたくさんのゲームから影響を受けているけど、特にこれらのゲームが与えた影響は大きい」

プレイヤーは小型の高機動スペースシップに搭乗して狩り場エリアに乗りこみ、雑魚敵を倒したり宝物を集めたりしつつ、ターゲットの巨大怪獣を探しだす。右下に表示されるソナーレーダーからは、敵の位置を知ることが可能だ。そしてターゲットを見つければ、必至に抵抗してくる巨大怪獣との壮大な戦いが始まることになる。

ゲーム中にて使用できる基本武器は、前述したとおり「槍」と「銛」の2種類だけ。「槍」は敵にダメージを与えるため連続して投げることが可能で、本作の主力武器となっている。そして「銛」は連発はできないチャージ式の武器で、敵の身体に撃ち込むことで敵と自機を繋ぎとめることができる。また「銛」は、ダメージを十分に与えた敵の身体に撃ち込み、引っ張ってその一部を“剥がす”ことも可能だ。ターゲットである巨大怪獣との戦闘では、この“ダメージを与えて剥がす”を繰り返すことになる。

巨大怪獣はプレイヤーの何倍もの大きさで、フィールドにある岩石や障害物などをぶっ壊しながら暴れ回る。怪獣の皮膚は硬質化している部分が多く、プレイヤーは弱点である柔らかい部分を見つけだして、そこへ「槍」と「銛」を投げなければならない。巨体でこちらへの反撃を試みられたのであれば、スペースシップのブースト機能で高速移動し、ギリギリの回避や離脱を試みる。実際にプレイしてみるとわかるが、そこらの3Dアクションゲームよりもスケールの大きな戦いが『Blacksea Odyssey』にはある。

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ターゲットのひとつ「リヴァイアサン」。このデカさ

なおゲーム中には、獲得したルーンを装備して「槍」やスペースシップの性能を変化させたり、四方に投げる爆弾やダメージを防ぐシールドといった各種アイテム要素も存在する。現在はメールアドレスを登録することでダウンロードできるアルファデモが配信されており、ここまで語ってきたコア要素はすでに完成に近い印象だ。

『Blacksea Odyssey』はプロデューサー、リードプログラマー、アーティスト兼アニメーター、そしてサウンドデザイナーとコンポーザーの計5人で開発が進行中。現在はKickstarterにて1万ドルの獲得を目指すクラウドファンディングを実施しており、Steam Greenlightにもすでに登録されている。Kickstarterで得た資金によっては、マルチプレイヤーの搭載や、さらなる他プラットフォームでの販売も視野に入れているという。現時点で『Blacksea Odyssey』は、PC/Mac/Linux版が2016年春に、次いでPS4/Xbox One版も登場する予定となっている。