ネットワーク管理アドベンチャー『Hypnospace Outlaw』、サイケデリックなネットの世界で繰り広げられるのはカーチェイスからペット育成まで

 

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第287回目は『Hypnospace Outlaw』を紹介する。

『Hypnospace Outlaw』はインターネットの世界を舞台にしたサイケデリックな色彩のアドベンチャーゲームだ。プレイヤーは近未来のOSである「HypnoOS」を使って「Hypnospace」と呼ばれているネットワークを探索し、規約に違反する者を見つけて逮捕していく。ネット上のハイウェイでのカーチェイスや、ペット育成といった多彩なゲーム性が本作の魅力である。

本作の舞台となっている「Hypnospace」では、90年代をイメージさせるようなWebサイトが連なっている。ホットドック屋のページからドクロが光る恐ろしげなページまでさまざまだ。どのサイトもどこか懐かしくも不気味な雰囲気を醸し出している。色とりどりのWebサイトを巡回していると、ウイルスや大量に現れる広告に出くわす。それらに注意しながら違反するサイトを見つけ出したり、噂の真偽を調査していかなくてはならない。

カーソルを振るとロードが早くなるらしい
カーソルを振るとロードが早くなるらしい

また「Hypnospace」上には複数のエリアが存在している。ゲーマーが集まる場所やスタジアムなどがあり、犯人を捕まえるには犯人のいるエリアの「Hypnospace Highway」と呼ばれるネット上のハイウェイに向かう必要がある。ハイウェイではもう1つの本作のメインゲームプレイとなるカーチェイスが待っている。カーチェイスの場面ではプレイヤーは車を操作して目標の車両にたどりつき捕まえることが目的となる。カーチェイスで使う車は手に入れたお金で装甲や武器を拡張することができるようだ。

「Hypnospace」上のWebサイトをプレイヤーが作成することもできる。画像やテキストを置くだけでなく、シーケンサーを使ってサイト上に流れるMIDI音楽を作成することもできるようだ。どのエリア上に開設したいか、どこに画像やテキストを置くかまで細かく設定できるようになっている。

本作は『Dropsy』のデザイナーで知られるJay Tholen氏が開発チームのメインとなっている。『Dropsy』同様の奇抜なビジュアルと世界観、それに加え今までにはなかったプレイ体験をさせてくれるだろう。また、現在実施しているKickstarterのキャンペーンでは1日目で目標額の約25パーセントの出資を得ていることからも、期待の高さが伺える。さらに本作と同様の世界観を持ったカーチェイスゲーム『Hypnospace Enforcer』も無料で遊ぶことができるので、興味を持った方はどのような世界観を覗いてみるといいだろう。サイケデリックなデザインと多様なゲーム性を持った『Hypnospace Outlaw』は2017年に技術的な完成を目標とし、マーケティングなどは2018年から開始するようだ。


得意なジャンルは黙々と練習するゲームですが、基本的になんでもやります。モバイルもアーケードもやりますが、協力プレイは役立たっているのか心配しつつプレイします。