ゴーストハンターのお仕事は現場での綿密な事前調査から始まる。アクションホラーRPG『Hellhunter』がKickstarterキャンペーン中

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発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第318回目は『Hellhunter』を紹介する。

オーストラリアのインディースタジオBallistic Interactiveが、アクションホラーRPG『Hellhunter』を開発中だ。現在Kickstarterで同作の開発資金を募っている。

4年前のある日、主人公は究極の選択にせまられていた。自らの死を選ぶか、それとも家族を殺すか。今こうして当時を振り返ることができるのだから、彼がどちらを選択したのかは言うまでもないだろう。それからというもの、彼はHellhunterになるべく技術を磨いてきた。そしてついに恨みを晴らす時がきたのだ。

プレイヤーはフリーランスのHellhunterとしてゴーストハンティングをおこなう。そのためには現場の事前調査は欠かせない。人間のものではない足跡や血痕、エクトプラズムの痕跡など手がかりになるものを現場から見つけだし、目的のゴーストの特徴を解き明かすのだ。この作業のスキルがプレイヤーの生死を分けることになる。

現場では懐中電灯やブラックライト、ナイトビジョンゴーグル、電磁界スキャナーなどのガジェットを使用してゴーストの痕跡を探る。調査中にゴーストに出くわすこともあるだろうが、先に述べたようにその特徴を知らずして対峙するのは非常に危険だ。トラップや探知機を設置するなどしてゴーストの行動を把握・誘導して調査中の安全を確保する必要がある。もしゴーストがその監視の網をくぐり抜けてきた場合には、隠れられる場所を探してステルスプレイに徹するのだ。

ゴーストの弱点を割り出し、それをもとに装備を整える
ゴーストの弱点を割り出し、それをもとに装備を整える

現場で集めた手がかりはプレイヤーの手帳に記され、その情報からゴーストの特徴を割り出すことになる。どのゴーストにも必ず弱点があり、また逆に強みもある。たとえば炸薬系の銃弾はガーゴイルには非常に有効だが、ポルターガイストには一切効かない。ハンティングする対象に合わせた装備を見極めたのなら、あとは重装備でガンガン攻めるのかトラップを仕掛けて慎重に攻めるのかはプレイヤー次第だ。

調査の達成度や隠しアイテムの収集、リスクの高さに応じたボーナスなど、それぞれのミッションにはその内容に応じた賞金が設定されており、賞金稼ぎであるHellhunterは仕事をこなすたびに報酬を得ることができる。そして銃器や弾薬、防具、ガジェット、トラップなど多種多様の装備品を取り揃えるブラックマーケットで必要なものを購入して、次のミッションに備えることになる。

またプレイヤーはミッションをこなすたびに、過去の忌まわしい事件を引き起こした極限の恐怖の秘密に少しずつせまっていくことになる。

仕事をこなして賞金を稼ぎ、装備を充実させる
仕事をこなして賞金を稼ぎ、装備を充実させる

武器やトラップが多数用意されており、ただゴースト狩りをするアクションゲームにすることもできただろうが、Hellhunterという職業を体験させることに徹底しているところが本作のオリジナリティの肝といえる部分だろう。敵を知るために現場を調査するパート、対処法がわからない時点での戦いを避けるステルスパート、そして仕上げとなるハンティングのアクションパート。別々のゲームジャンルともいえる各パートを一連の流れとして一つのゲームに落とし込んでいるところが面白い。マップはプロシージャル技法で自動生成され、また環境破壊要素もあるとのことで、プレイするたびに異なる体験が生まれるようだ。

『Hellhunter』はSteamでWindows/Mac/Linux版を発売することを目指してKickstarterキャンペーン中だ。残り25日という記事執筆時点で、目標額50000オーストラリアドル(約400万円)のところ約11000オーストラリアドルが集まっている。目標額に達した場合、ゲーム本編は15オーストラリアドル(アーリーバード枠は10オーストラリアドル)以上の出資で2017年末に入手できる予定。そして30オーストラリアドル以上の出資者には、ベータ版が準備でき次第提供されるとのことだ。コンソール版については、Steamでのリリースに集中しているため現在は検討していないが、時間と予算が許すならぜひ発売したいとしている。

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国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。