『Elite: Dangerous』発売から2年以上が経過した今、未知の「エイリアン」が目撃される

 

Frontier Developmentsが手がけるオープンワールドアドベンチャー『Elite: Dangerous』。宇宙を舞台とした本作は、物資を運搬するもよし、採掘にはげむのもよし、海賊行為をするもよし、それらを取り締まる賞金稼ぎになるのもよし、自由なプレイスタイルを選び生きることができる。プレイヤーの目の前に広がる宇宙は途方もなく広大で、なんともロマンにあふれるタイトルであるといえるだろう。

そんな『Elite: Dangerous』の、ロマンの一端を感じさせるニュースが新たに飛び込んできた。今だかつて確認されてこなかった「エイリアン」との遭遇だ。プレイヤーDP Sayre氏が未確認生命体と接触した際の様子をXbox DVRに投稿している。

エイリアンとみられる生命体は花びらのような外観を持ち、ゆらゆらと宇宙を浮遊している。一見無害にも思えるが、プレイヤーが接近すると緑色の光を放つなどなんとも不気味な存在だ。このエイリアンの正体は「Thargoids」。前作『Frontier: First Encounters』などに登場する昆虫型の生命体だ。次元の異なる宇宙からきたとされており、その多くが謎に包まれている。『Elite: Dangerous』がリリースされる前からエグゼクティブプロデューサーであるMichael Brookes氏は、Thargoidsが『Elite: Dangerous』にも登場することを示唆していた。これまで彼らの死骸とされるものは多く発見されていた一方で、本体に関する有力な報告などは確認されてこなかった。最終的に、発売から2年以上が経過した2017年の1月5日に、SNSを通じて存在が正式に確認された形だ。

このニュースを知ったFrontier DevelopmentもTwitterにて「とあるCMDR(プレイヤーの名称)が、奇妙な経験をしたとの報告を受けています。」とゲームの世界観に合わせ、暗にエイリアンの存在を認める投稿をしている。

Thargoidsの存在の確認は、『Elite: Dangerous』コミュニティを震撼させた。今回の発見を受けて、多くのユーザーはエイリアンの存在を確かめるべく、次々にThargoidの捜索へと向かっていった。Redditでは発見された座標がシェアされるなど迅速な情報共有が展開されている。こういった努力の甲斐あってか、別のプレイヤーからも遭遇したとの報告が上がっている。一方で、Thargoidsについてはまだまだ謎に包まれたままだ。2013年に前出のBrookes氏は「Thargoidsは、最初はあくまで出会えるというだけだ。のちに要素を追加していく」と語っており、2017年となった今、さらなる要素が追加されていても不思議ではない。続報が生まれるかは、宇宙を愛してやまないCMDRたちのこれからの活躍にかかっているだろう。

いずれにせよ、今回のニュースは『Elite: Dangerous』にはまだまだ未知なる要素が多く眠っていることを証明した。2年前にリリースされたとはいえ『Elite: Dangerous』は現在でも追加コンテンツが開発されている。2016年の秋に実施されると予告されているバージョン2.3の大型アップデートに関するニュースが聞こえてこないのは少々気がかりであるが、さらにプレイヤーのロマンをくすぐるコンテンツの追加を待ちたい。