超常現象と怪物だらけの島で生き延びるサバイバルゲーム『Beyond Despair』が早期アクセスで販売開始

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ロシアのインディーデベロッパーPixelMateは1月17日(日本標準時)、一人称視点のサバイバルゲーム『Beyond Despair』の早期アクセス販売を開始した。対象プラットフォームはPC(Steam)。定価は1480円で、1月24日までのプロモーション期間中は20%オフの1184円で購入できる。正式リリースは約半年後の2017年夏を目標としている。

本作の舞台となるアンソラ島は、2年前に起きた超常現象により危険なクリーチャーで溢れかえっている。一体アンソラ島で何が起きたのか。プレイヤーは事件の真相を調査する企業「New Light」の一員として島に上陸し、謎を解き明かしていく。

サバイバルゲームの基本ともいえる空腹度、喉の渇き、体温、ストレス値を管理することはもちろんのことだが、本作は次から次へと襲い来るクリーチャーの脅威から生き延びる意味でのサバイバルを重視している。正気を失った島の住人、モンスター、幽霊、ミュータント。多種多様なクリーチャーが登場するが、惜しいのは今のところクリーチャーの外観が違うだけで挙動は似たり寄ったりである点だろう。とはいえ、彼らとのエンカウント率はとにかく高く、ゲーム開始からわずか10秒で遭遇することもある。プレイヤー自身が武器を確保できるまでは敵に感知されないようステルス行動が欠かせない。

武器はかなりの貴重品であり、銃器だけでなくナイフや鉄パイプといった近接武器すら見つけるのが困難である。見つけたとしてもアイテムには耐久度の概念があるため、むやみに振り回すわけにもいかない。武器を温存したくば直ちに敵から逃げ去るか、背後からのステルスキルを多用することになるだろう。もちろんプレイヤーキャラクターが死亡すると手持ちのアイテムをすべて失う。

ゲームモードはシングルプレイとマルチプレイに対応。いずれも手ぶらの状態で始まり、メインクエストを追いながら島の奥深くへと進んでいく。クエストといっても、特定のアイテムを探したり、指定された場所に向かうといった簡易的なものだ。メインクエストのほかには、ランダムで発生するサイドクエストも用意されている。サバイバルゲームにありがちな「次にすべきことがわからない」事態には陥りにくい。ただ本作は日本語に対応していないため、英語かロシア語がわからないと、音声テープやテキストアイテムにより語られる物語を把握できない可能性はある。

未完成のエリアには一風変わった立ち入り禁止サインが
未完成のエリアには一風変わった立ち入り禁止サインが

本作は早期アクセス段階というだけあってコンテンツ量はまだ限られているが、ホラーテイストを強く意識した世界観とサウンドデザインからは、怪物が歩き回っているだけではない実際に怖いサバイバルゲームを作りたいという意志が伝わってくる。ただし怖さを追及するあまりか、昼夜問わず画面が暗い点は気になるかもしれない。懐中電灯もあまり役に立たず、恐怖よりは不便さが目立つ。

とにかく暗いため接近するまで敵の存在に気づけないことも
とにかく暗いため接近するまで敵の存在に気づけないことも

コンテンツの追加だけでなく、武器の供給量や敵対NPCの配置数など、かなりのバランス調整が望まれる状態だ。プレイヤー人口も少なくPvEやPvPが活発になるのはまだ先だろう。だが先述の通りインディーズのサバイバルゲームとしては珍しいほど「ホラー」の部分に力を入れている作品ではある。これから化ける可能性はあるため、アップデートの推移に目を向けていきたい。

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