『LIMBO』『INSIDE』のPlaydead、昨年夏に開発サイクルを巡り内紛か

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Playdeadの共同設立者でありCEOのDino Patti氏は、『INSIDE』の発売を見届けたあとの昨年7月に同スタジオを去ることを発表した。Patti氏はその理由について語ることはなかったが、Playdeadが拠点を置くデンマーク・コペンハーゲンの地元経済紙Dagbladet Børsenが今月16日にその背景を報じ、海外フォーラムNeoGAFなどで話題となっている。

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Dino Patti氏(画像左)とArnt Jensen氏 Image Credit: Berlingske Business

それによると同スタジオのビジネス面を主に担当していたPatti氏と、開発を指揮するArnt Jensen氏とのあいだで開発サイクルに関して意見の対立があったという。『LIMBO』は約4年、『INSIDE』は約6年の開発期間だったが、Patti氏はあまりに長すぎると感じていたようだ。二人のあいだの亀裂は広がり、2015年には弁護士を介した開発タイトルの所有権を巡る権力争いに発展する(なお、関連は不明だが『INSIDE』は当初2015年発売予定だったが延期された)。その後、デンマーク商務庁が介入してPatti氏に同スタジオを離れるよう勧め、Patti氏は保有していた同スタジオの株式49パーセントを5000万デンマーク・クローネ(約8億2000万円)で売却し、Playdeadを去ることにしたという。

Patti氏はこの件についてKotakuの問合せに応え、開発期間の長さに不満を持っていたことを大筋で認めたうえで「Arntとは長い親友でありビジネスパートナーだ。彼のことは世界でもっとも優れたゲームディレクターの一人だと思っている」とコメントしている。なおArnt Jensen氏およびPlaydeadからは問合せへの回答が得られなかったとのこと。現在Patti氏は個人起業家として活動しており、さまざまなチャンスをうかがっているそうだ。

なおPlaydeadは1月20日、公式Twitterアカウントに一枚のコンセプトアートを投稿した。そのツイートでは彼らの最新作『INSIDE』のプレイヤーへの感謝の言葉を述べるともに、同スタジオの設立者Arnt Jensen氏をはじめチームは次なる冒険に取り組んでいるとし、次回作を現在開発中であることを明らかにした。普段はTwitter上でそれほど頻繁にプロモーションを実施しないPlaydeadのこの動きには、今回の話題を払拭したいという意図があるのかもしれない。

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