「マクロス」など日本のSFアニメから影響を受けたローグライクSTG『宇宙戦士ガラクZ』PS4版の国内発売日が決定

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京都に拠点を置くインディースタジオ17-Bitは2月21日、ローグライク・スペースシューティングゲーム『宇宙戦士ガラクZ』のPlayStation 4版を明日2月23日に国内発売するとTwitter上で発表した。価格は1999円(税込)。本作はSteamではすでに発売されている。

本作の主人公は戦闘機パイロットの「Aタック(アダム・タカモト)」。敵である帝国軍に追われていたが、なんとか振り切ることに成功したAタックは、同じく帝国軍に襲われた科学調査艦「アクセリオス」の乗組員「ビーム」からの通信を受信。Aタックは彼女の指示に従ってアクセリオスと合流することになる。帝国軍に対抗する勢力はほぼ全滅し、生き残っている戦闘機パイロットはAタックだけという状況だ。そしてアクセリオスは損傷を受けて通信機能などが故障し、水や食料も乏しい。プレイヤーはミッションをこなして、地球への帰還を目指す。

ゲームモードは、ミッションごとにチェックポイントがある「イージーモード」、4つあるシーズンごとにチェックポイントがある高難度の「ローグモード」、そしてミッションもチェックポイントもないエンドレスの「ヴォイドモード」が用意される。

ゲームの流れとしてはまずブリーフィングをおこない、出撃後はマップを進みながら敵と戦ったり(あるいはあえて戦わなかったり)しながら目標を達成し、マップのどこかにあるワープビーコンを起動させて帰艦すればミッション終了となる。ミッションの内容はプレイするたびに異なり、マップの構成も毎回自動生成される。本作の敵にはCyntientが開発したAIが搭載されており、プレイヤーの動きや周囲の環境を学習して反応してくる。また帝国軍以外の敵勢力も登場するため、それらをうまく誘導することで敵同士の戦いを引き起こし、その隙に戦場から離れるといったプレイも可能だ。

本作は2Dの全方位シューティングだが、操作法はいわゆるツインスティック・シューティングとは異なる。左スティックで機体の方向を変え、前進/後進スラスターを噴射することによって移動する。慣性も働き、いかにも宇宙空間を航行しているという雰囲気を味わえる。やや慣れが必要になる操作性だが、マスターするとカッコいいプレイが可能だ。攻撃は通常のショットのほか、複数の敵をロックオンできるミサイルも装備されている。機体の性能や武器は、ショップでミッション中に収集したリソースを消費してアップグレードできる。また戦闘機はゲームを進めることで、「マクロス」のようにロボット(ビームは“メカ”と呼ぶことにこだわっている)に変形できるようになる。ロボットはビームソードで攻撃でき、グラップルフックで敵やオブジェクトを掴んで投げたりと、戦闘機形態とはまったく異なる性能を持っている。

本作の開発元17-Bitはもともとアメリカ・シアトルを拠点にしていたが、本作の開発中に京都に移転。現在は京都市内で開催されているBitSummitを主催する日本インディペンデント・ゲーム協会の一員でもある。業界のベテランで同スタジオの代表Jake Kazdal氏は過去にセガ傘下のUGAに所属し、水口哲也氏らと『Rez』や『スペースチャンネル5』などを手がけた経験があり日本との縁は元々深かった。

そんな彼らが手がけた本作は1980年代の日本のSFアニメからの影響が色濃く、Kazdal氏もアニメ「マクロス」や、表現手法としていわゆる「板野サーカス」からの影響を公言している。キャラクターデザインは日本的というにはややクセがあるが、その風貌やメカデザイン、またロックオンミサイルや爆発エフェクトのような細かい表現を見れば、日本のアニメファンならばニヤリとさせられるのではないだろうか。

ちなみに本作については現在iOS/Android版の開発が進められており、ガンホー・オンライン・エンターテイメントから『GALAK-Z: Variant Mobile』というタイトルで今秋発売予定。モバイル版ということで、操作性はオリジナル版のフィーリングを維持しつつシンプルにまとめられ、1プレイの時間も短くて済むようアーケードゲームを参考に調整・変更がおこなわれているとのことだ。

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