『Hearthstone』新拡張「大魔境ウンゴロ」正式発表、新たなミニオンタイプや能力を含む135種を追加


Blizzard Entertainment(以下、Blizzard)は27日、基本プレイ無料オンラインカードゲーム『Hearthstone: Heroes of Warcraft』(ハースストーン)の新拡張パック「大魔境ウンゴロ」(Journey to Un’Goro)を発表した。原始の驚異に満ちた古代のジャングルがテーマで、新たにミニオンタイプ「エレメンタル」やカード能力「適応」、カードタイプ「クエスト」を含む135種類の新カードが追加される。4月初頭のリリース予定で、発売に先立って50パックバンドルが49.99ドルで本日から販売される。

『Hearthstone』は、Blizzardが2014年3月からPCおよびスマートフォン向けに配信しているコレクティブルカードゲーム。その名が示すとおり、同社の看板タイトル『Warcraft』シリーズの世界観をベースにしている。世界各国の多言語に対応しており、昨年10月からは日本語も追加された。グローバルな展開に加えて、特にe-Sportsシーンで大いに盛況を呈しており、多額の賞金をかけたトーナメントが各国で定期的に開催されている。サービス開始から3年近くが経過した現在もプレイヤー人口は増加し続けている。

ドルイドクラスの新カード「緑なすロングネック」

新拡張パック「大魔境ウンゴロ」では、マーロック、ドラゴン、海賊、獣などのミニオンタイプに、新しく「エレメンタル」が追加される。また、既存の「ウォーター・エレメンタル」や「ファイア・エレメンタル」も改めて「エレメンタル」タイプに変更される。新しい能力「適応」は、ミニオンに任意の新能力を付与できるというもの。「適応」を持つカードを使うと「断末魔」や「挑発」「聖なる盾」「疾風」など、10種類の中から3つの選択肢が表示され、その中から1つを選ぶことで即座に新能力が発現する。

さらに、新しいカードタイプとして「クエスト」カードが登場する。クエストカードにはそれぞれ達成すべき条件が記されており、試合中に達成することで強力な報酬カードが手に入るという仕組みだ。たとえば、プリースト専用の「目覚めよ創造主」を使うと、「断末魔」を持つミニオンを7枚手札から使用するというクエストが発生し、条件をクリアすることでレジェンダリミニオン「希望の番人アマラ」が追加される。このミニオンは「雄叫び」で自分のヒーローの体力を40にするという極めて強力な特性を持つ。なお、すべてのクエストカードはレジェンダリのため、各デッキに1枚しか入れられない。

「大魔境ウンゴロ」は、スタンダードフォーマットが更新される新シーズン「マンモス年」の開始に合わせて、今年4月初頭の解禁を予定。本日からカードパック50個が49.99ドルで先行販売され、予約購入特典として化石風のカード裏面デザインが付いてくる。また、新カードは太平洋時間で3月17日から、特設サイト「ungoro.com」で随時公開される予定だ。来たる「マンモス年」では、拡張パック「ブラックロック・マウンテン」「グランド・トーナメント」「リーグ・オブ・エクスプローラー」に加えて、「アジュア・ドレイク」「シルヴァナス・ウィンドランナー」「炎の王ラグナロス」といった一部の強力なクラシックカードもスタンダードから外れるため、これらに代わるユニークな新カードの登場を期待したい。