視覚障害者によるゲームの楽しみ方を伝えるイベント「目が見えなくてもスト2はできる。全盲ゲーマーと対戦!」が3月25日開催へ

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アクセシビリティキャンプ東京実行委員会は、視覚障害当事者たちが普段どのようにゲームをプレイしているかを伝えるイベント「目が見えなくてもスト2はできる。全盲ゲーマーと対戦!」を3月25日に開催する。入場料は無料で、現在「connpass」を通じて参加者を募集中だ。

アクセシビリティキャンプ東京とは、「アクセシビリティ」をテーマとしてさまざまな立場の人たちが交流するイベントである。今回は「ビデオゲーム」を題材に、全盲や弱視の方々がいかにゲームを普段楽しんでいるかが、4人の登壇者のトークセッションと実演を交えて伝えられていく。アクセシビリティの情報サイト「AccSell」主宰であり、『ロードランナー』『NetHack』などにハマった過去を持つ中根雅文氏。Webサイトのアクセシビリティ向上に務めるフリーランスで、健常者の弟2人に鍛えられさまざまなゲームをプレイしてきた伊敷政英氏。新宿で働く全盲のエンジニアであり、『ストリートファイター』『電車でGO!!』などのタイトルが好きな辻勝利氏。「視覚障碍者向けゲームまとめウィキ」発起人であり、自分で遊べるゲームの作成にも着手している諸熊浩人氏。興味深い話を聞くことができそうだ。

当日は『ロードランナー』『スーパーストリートファイター2』に加え、『電車でGO! FINAL』『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』などを視覚障害当事者の方々と体験可能。色弱模擬フィルタ「バリアントール」を用いた『ぷよぷよSUN決定版』や、Nintendo Switchのコントローラー「Joy-Con」のHD振動を活用した『1-2-Switch』などもプレイすることができる。『1-2-Switch』に関しては、先日弊誌でも海外にて視覚障害者の夫とその妻が2人で同作に没頭したという例をお伝えしたばかりだ(参考記事)。

Image by 目が見えなくてもスト2はできる。全盲ゲーマーと対戦@connpass

主催者の方々へとお話をうかがったところ、同イベントの企画趣旨の根幹には、アクセシビリティという分野についての理解を「堅苦しくなく」広めていきたいという思いがあるという。Twitter上でも「特にゲーム好きの方(もちろんそうでない方も)参加ご検討ください」と伝えており、興味があるならば、もちろんアクセシビリティを考えることは忘れずに、参加応募してみよう。

■目が見えなくてもスト2はできる。全盲ゲーマーと対戦!
日時: 17:30~20:00(17:00会場)
場所: ヤフー株式会社 コワーキングスペース LODGE
   東京都千代田区紀尾井町1-3(東京ガーデンテラス紀尾井町 18F受付)
参加費: 無料
参加受付: connpass
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初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。