『We Happy Few』大型アップデート「The Maidenholm」新エリア追加、サバイバル要素を除外する新モードも

 

Compulsion Gamesは3月29日、Steamにて早期アクセス販売中のPC版『We Happy Few』について、大型アップデート「The Maidenholm」の配信を開始した。12月の「The Clockwork」アップデート以来となる大規模なコンテンツ追加アップデートであり、新しいエリア、クエスト、サバイバル要素を除外するオプションなどが実装された。

本作は戦争に敗れ衰退した架空の街「ウェリントン・ウェルズ」を舞台に、精神を高揚させる薬「ジョイ」の影響下から逃れるべく脱出を図るサバイバルゲームである。マップのプロシージャル生成、パーマ・デス(一度死亡するとセーブデータが消去され、ニューゲームからやり直しとなる制度)といったローグライク要素を含んでおり、正式リリース時には3人のプレイアブル・キャラクターのストーリーが追加される。

新エリアとしては、4つ目の居住区「Maidenholm」が追加された。ウェリーズと呼ばれる「ジョイ」漬けの住民が住む島である。エリアの追加にともない、セーフゾーンであるシェルターが新たに3つ用意され、また計33個の新規クエスト・エンカウンターを受注できるようになった。

ジョイを摂取できないダウナーズの街「The Garden District」では、住居区、森林、草地などがはっきりと区分化されるようになった。同エリアには疫病にかかった厄介なNPCが徘徊するようになり、また夜になると外をチンピラ集団がうろつくようになっている。

ウェリーズの住む「Hamlyn Village」では街のセキュリティが強化され、ジョイの影響下にあるかスキャンで確認する小型ロボット「The Peeper」が徘徊するようになった。また街の各所には機械のボタンを押した人物を無条件で褒めてくれる「Compliment Machine」が新設されている。

新規にゲームをはじめる際には、3つのプレイスタイルから好みのものを選択できるようになった。「Birdwatcher」では空腹度・喉の渇き・眠気メーターというサバイバル要素が綺麗に取り除かれ、ウェリントンの街をプレイヤーのペースで探索し、焦ることなくクエストを進行することが可能だ。NPCが弱体化し、落ちているアイテムの量が増えるため、とてもカジュアルにゲームを遊べる。

「Vigilante」はいわば高難度モードであり、空腹度・喉の渇き・眠気メーターの減りが速まる。NPCは好戦的で、手に汗握るゲーム体験を求める方に向いている。最後の「Downer」はこれまでと大きく変わりないノーマルモードである。なおパーマ・デスについては、どのプレイスタイルを選んでも任意でオン・オフを決められる。

そのほか低木やカートに隠れるステルス要素の追加、プロシージャル・ミュージックの実装、アイテムの配置やステータス異常のバランス調整がなされた。このようにコンテンツのボリュームは着実に増えてきているが、早期アクセスの段階では一部を除いてメインストーリーが含まれていないため、本作の物語だけに注目している方はまだ購入を控えた方がよい。だがそんな方にとっても、本作が単純にコンテンツを追加するだけでなく、多種多様なプレイスタイルへのニーズに応えるオプションを提示しつつあるというのは良い兆しだろう。