プラチナゲームズ、自社のPCゲーム展開について言及。「もし自社次第であるなら、すべてのゲームをPCに移植したい」

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一連のティーザーを通じて、本日よりセガはPC版『ベヨネッタ』の配信を開始した(関連記事)。本作の開発を担当しているのは日本国内に拠点を構えるプラチナゲームズだ。同スタジオの作品といえば、先日にも『NieR Automata』がPC版もふくめヒットを飛ばしたのは記憶に新しい。そんなプラチナゲームズが、海外メディアPC Gamerを通じて、同社の作品のPC向け展開について触れている。

PC Gamerの取材を受けたプラチナゲームズの広報担当者は、「もし自社次第であるなら、すべてのゲームをPCに移植する」とコメント。一方でそれが実現するかどうかについては、「すべてパブリッシャー次第である」と続けている。

意外に思うかもしれないが、近年のプラチナゲームズはPC向けにも多数の作品をリリースしてきた。一部は国内からは購入できないものの、『メタルギアライジング』『TMNT: Mutants in Manhattan』『ザ・レジェンド・オブ・コーラ』『Transformers Devastation』は、コンソール版だけでなくPC版も発売されている。一方で初期の作品、特に2009年から2012年までのセガがパブリッシングした作品や、任天堂が販売元となった作品ではPC版は登場してこなかった。

2009年にPS3/Xbox 360で発売された『ベヨネッタ』。2014年にWii U向けに『ベヨネッタ2』がリリースされる際に、同ハードへと移植された

広報担当者は、この初期の作品の1つである『ベヨネッタ』の移植開発について興味深い内幕も伝えている。当初Xbox 360向けに最適化された同作だが、移植の際にはいくつかの問題が発生し、特にWii U版の開発については内部構造を多く見直す必要があったという。しかし担当者は、この経験がPC版への移植に役立ったと信じていると伝えている。また現在、プラチナゲームズ社内で使用されている自社ゲームエンジンは、PCベースのクロスプラットフォーム開発を念頭に構築されてきたという。

今回のPC版『ベヨネッタ』については、大手パブリッシャー作品の不出来なPC移植をModで改善してきたことで知られるPeter Durante氏が、PC Gamerに寄稿した記事を通じて太鼓判を押した。発売開始の記事でもお伝えしたように、本作は最大4Kの解像度にも対応しており、グラフィックオプションも細かい部分まで充実している。現時点でパフォーマンス不足や技術的な問題を指摘する声は挙がっていない。

なおPC版『ベヨネッタ』のリリースとともに、セガは「Bayonetta PC Developer Diary」と名付けた開発舞台裏を振り返る映像シリーズを公開している(上の映像を参照)。セガからリリースされたプラチナゲームズの開発タイトルは『マッドワールド』『VANQUISH』『マックス アナーキー』など、いずれもプラチナゲームズファンならばふたたびプレイしたいと思う作品ばかり。過去の名作がふたたび最新プラットフォームやPCでプレイできるようになる未来を期待したい。

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