Nintendo Switchタイトルのパッケージコストに苦心するパブリッシャー、10ドル高い『RiME』パッケージ版はサントラ同梱へ

Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)では、PlayStation 4やXbox One向けにも発売された、いわゆるマルチプラットフォーム向けタイトルがリリースされている。そのなかのいくつかのタイトルのパッケージ版は、ほかのプラットフォームより若干価格が高く設定されている。

たとえば、海外版『ぷよぷよテトリス』はPlayStation 4向けには約24.99ドルでパッケージ版が販売されていることに対し、Nintendo Switch向けにはパッケージ・DL版ともに約34.99ドルで販売されている。(国内版はNintendo Switch版の方が安い)Nintendo Switch版『Minecraft: Story Mode – The Complete Adventure』もまた他コンソールよりも10ドル高い39.99ドルという価格設定となっている。

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そして今回やり玉にあげられているのは『RiME』だ。『RiME』はTequila Worksが開発を手がけるオープンワールド・アドベンチャーゲーム。開発初期は、ソニー・コンピュータエンタテインメント(現: ソニー・インタラクティブエンタテインメント)の監修のもと、PlayStation 4専用タイトルとして開発されていたという経緯がある。Tequila Worksは2016年3月にソニーからIPを買い取ったことを明かし、今年の1月にはXbox OneとNintendo Switchでも『RiME』をリリースすると発表していた。

『RiME』はPlayStation 4独占タイトルとして期待していたファンの批判を受けながらもマルチプラットフォームタイトルの道を歩み始めた。しかし、3月にNintendo Switch版のパッケージ・DL価格を他コンソールよりも10ドル高くなる39.99ドルで販売することを、海外メディアを通じて発表した際には、Nintendo Switchユーザーから反発を受けた。

こうした「Nintendo Switch版はなぜ高いのか」というユーザーの声を受け、5月11日に『RiME』のパブリッシャーであるGrey Boxは価格の改訂を発表した

私たちは、3月にNintendo Switch版『RiME』を39.99ドルで販売すると発表しました。価格が高くなった理由としては、追加の開発費用や製造コスト、移植の費用などがありました。理解を示してくれる方もいましたが、たくさんの方がこの価格には不満があるようでした。私たちも、高い値段を払いたい人はいないと理解しているつもりです。そこで、小売業者との話し合いを経て、ダウンロード版を29.99ドルで販売することを決定しました。

経緯としては、パッケージ版の価格をこれ以上引き下げることは難しく、かつ小売での販売の兼ね合いから39.99ドルというダウンロード価格が設定されたという。しかし、議論を重ね、最終的にダウンロード版は29.99ドルで販売されることとなった。パッケージ版に関しては、単に割高な商品となるのを避け、のちに10ドルで販売される予定があるゲームのサウンドトラックのダウンロードコードを同梱するという。

Grey BoxとTequila Worksは、懐疑的な目をむけられた『RiME』の販売について、ひとつの答えを出す形となった。価格を改定したことが、最終的にどういう結果となるかはわからないが、少なくともこの対応はredditNeoGAFの投稿を見ても、好意的に捉えられている印象だ。

今回Grey BoxとTequila Worksは、パッケージ版の具体的なコストについて言及していない。一方で、海外メディアEurogamerは今年3月に公開した記事のなかで、カートリッジは既存のディスクメディアよりもコストが高いとの調査結果を報告。また、任天堂がカートリッジ版とデジタル版の価格を同じにするべきだというポリシーを掲げているため、デジタル版でも価格差の問題が発生していると報じていた。もしマルチプラットフォームタイトルをNintendo Switchでリリースする場合に、コストという問題に直面した際には、今回の『RiME』をめぐるパブリッシャーの対応は、ヒントになるだろう。

『RiME』は海外向けに5月26日にPlayStation 4/Xbox One/PCで発売される。Nintendo Switch版については2017年Q3のリリースが予定されている。

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