『マインクラフト』、子供に誤った知識を与えるとして「オウムにチョコをあげると飼育できる」仕様を変更

『マインクラフト』の開発元であるMojangは、バージョン1.12のスナップショット(ベータビルド)17w13aより新たなMobとしてオウムを追加した。オウムは友好的であり、飼育も可能な平和的なMobだ。実装直後からプレイヤーに親しまれているオウムであるが、このオウムを飼育する方法がひとつの議論を呼んでいる。

最初にオウムの存在が明かされたのは2017年3月の下旬。開発元であるMojangのMaria Lemón氏がTwitterにて「マインクラフトの新たなメンバーを紹介させてください。RazzleberryFoxさんがデザインしたオウムです」と投稿し、オウムが近日実装されることが発表された。

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またMaria氏は3月30日に、オウムにチョコレートチップクッキーを模したアイテム「クッキー」を与えることで飼育できること明かしていた。しかし、この仕様は現実世界を考慮していなかった。オウムにとってチョコレートは毒であり、実在のオウムにチョコチップクッキーを与えると死んでしまう可能性すら存在するのだ。redditユーザー1jl氏はこの仕様に対して抗議の投稿をおこなう。

Mojangへ チョコレートをあげることでオウムが飼育できるようになるという仕様を即刻削除すべきです。子供たちが飼育をしようとするつもりが、誤って殺す可能性があります。『マインクラフト』を遊ぶ何百万もの子供たちが、チョコチップクッキーをあげるとオウムが飼育できると考えるようになるのは、問題を引き起こします。

この投稿はユーザーから3万5000以上の「賛成」を得るなど、反響を呼んだ。チョコレートではなく種を与えることで飼育できるようになるべきだという意見さえも現れ、Mojangに対して仕様の変更を要請する運動が始まったのだ。

こうした動きを受けて、MojangのリードデザイナーJens Bergensten氏はVICE Motherboardに対して「『マインクラフト』が子供のふるまいに影響を与えているならば、(その影響は)ポジティブなものでありたい。バージョン1.12を正式へとアップデートする前に、飼育するアイテムについて変更を加えます。」と語っている。またBergensten氏は「アイテムのクッキーに意味を持たせるという点と、ニルヴァーナの有名曲Pollyの歌詞から『Polly wants a cracker』というフレーズを引用したつもりであったが、チョコレートの成分がオウムにどういった影響を与えるか、考えていなかった。」ともこぼしている。最終的にはバージョン1.12がリリースされる前に、オウムを飼育するアイテムはクッキーから種へと変更され、逆にクッキーを与えるとオウムは死んでしまうという仕様となった。

『マインクラフト』は1億2000万本以上の売上を誇るモンスタータイトルだ。同作は、特に子供に人気があることでも有名だろう。一般的には子供がゲームを遊ぶということは必ずしも歓迎されるわけではないが、『マインクラフト』に関しては子供の想像力を豊かにし、思考力を育むという点で教育用のツールとして注目を集めている。教育向けの『Minecraft: Education Edition』が販売され、『マインクラフト』を絡めた教育者向けのプログラムが多く企画されるなど、ゲームという領域を超えた学習教材となっている。

「オウムにクッキーを与えて飼育する」という仕様が大きな反発を受けたのも、その影響力の高さからだろう。子供に与える効果を常に考慮しながらゲームデザインをすることは、決して容易でないことが予想される。しかしMojangには、ゲームを介して子供に正しい知識を与えるという、Mojangだからこそ担える重責を果たし続けてほしいところだ。

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