『GTAV』の人気Modツール集「OpenIV」が公開停止へ、Take-Twoからの要請を受け

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『Grand Theft Auto IV』『Grand Theft Auto V』『Max Payne 3』のModツール集として知られる「OpenIV」が、Take-Two Interactiveからの要請を受け、公開を中止することが明らかとなった。「OpenIV」は複数のModツールの総称で、現在まで『GTAV』のテクスチャ・サウンドを入れ替えるタイプの多数のModにて採用されてきた。

約10年にわたり開発が続けられてきた「OpenIV」には、「ASI loader」を簡単にインストールする「ASI Manager」や、既存のファイルを保護してModファイルを挿入する「OpenIV.ASI」、またテクスチャを編集するエディターなどが収録されている。キャラクターや車のスキン、音声を変更する際にはほぼ必須のツールとして、スクリプト系Modツールの「Script Hook V」と共に使用されてきた。『GTAV』でModを使ったことがある人ならば、まず一度は触れたことがあるだろう。

Take-Twoは「OpenIV」の開発チームに対し手紙を送付しており、「OpenIV」が「第三者がソフトウェアのセキュリティ機能を無効にし、Take-Twoの権利違反に当たる改造を行うことを可能にしている」と指摘している。開発チームは、手紙の内容が技術の面でも文法の面でも“盲目的だ”とし、改造行為が合法であると証明できると公式サイトでコメント。一方で数か月感もの裁判には膨大な時間と労力が必要になるとし、Take-Twoの指示に従って「OpenIV」を公開停止にすると発表した。

2015年、Rockstar Gamesは『GTAV』のMod制作に関するQ&Aを公開し、シングルプレイヤーに限定したModであれば許容するとの方針を示していた。事実、『GTA Online』の競合となるようなファンメイドのカスタムサーバーには開発停止の措置が何度かくだされているが、シングルプレイヤーのModには昨年まで警告はなされなかった。一方で今年公開されたマップMod「Red Dead Redemption V」、そして今回の「OpenIV」に対しては、警告文を送るに至っている。改造行為を許容するかは著作権を有するパブリッシャーが判断する点ではあるが、『GTAIII』以降の同シリーズでは長くにわたってMod文化が愛されてきた背景があるだけに、今後しばらくModderや愛好者のあいだで混乱が続きそうだ。

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