『PUBG』月次アップデート第3弾パッチノート公開。新武器・天候、アイテム出現率や円のパターン調整など盛り沢山

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Blueholeは6月28日、『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』(以下、PUBG)の6月度マンスリーアップデートのパッチノートを公開した。アップデートは6月28日にテストサーバ上でロールアウトされたのち、問題がなければ6月29日に本番環境へと反映される予定だ。

今回の大型アップデートでは、これまでどおりサーバ/クライアントサイドのパフォーマンス向上にフォーカスしながらも、新規コンテンツの投入と大幅なバランス調整を図っている。ソロ、デュオ、スクワッド問わず、装備構成やゲームプレイに影響を与えるであろう変更点が盛りだくさんとなっているため、以下では特に影響が大きいと思われる項目をまとめてみた。

OTs-14 Groza

新規コンテンツ
・ブルパップ式アサルトライフル「OTs-14 Groza」(7.62mm、エアドロップ限定武器)
・フルオート・ピストル「P18C」(9mm)
・天候システムに「夕暮れ」「快晴」を追加

武器への変更点
・ピストルの取り出し速度アップ
・ピストルに「レッド・ドットサイト」装着可能(リボルバーを除く)
・「ベクター」「UMP」にバースト射撃モード追加
・「UMP」のリコイル増加
・リロード中の射撃モード切替が不可に
・リロード中でもアイテムのピックアップ、ドアの開閉、車両への乗り込みが可能(リロードはキャンセルされる)

インベントリ関連
・移動しながらでもアイテムを拾えるよう仕様変更
・アイテムを拾いながらの「伏せスタンス切替」は不可
・アイテムを数量指定でピックアップ/ドロップする際のデフォルト値を「1」に変更

マップ関連
・これまでの競技エリアは円の中央に偏る傾向にあったが、今後は満遍なく分布するよう変更
・スポーン時の車両の向きをランダム化(これまでは必ず東を向いていた)
・マップ上に「破壊可能な小屋」を追加

デュオ/スクワッド
・デュオ/スクワッドのキルカウント方法変更。とどめを刺したプレイヤーではなく、気絶させたプレイヤーによるキルとしてカウントされる
・気絶後、体力が減るにつれて画面の彩度が落ちていくエフェクトを追加
・気絶中の出血エフェクト削除
・気絶したプレイヤーの近くにアイテムやドアがある場合でも、蘇生コマンドを優先するよう修正
・チームメイトの死亡マークは、一定の距離を置くか時間経過により消失する
・チームメイト・アイコンが、対象となるプレイヤーが実際に向いている方向を示すよう変更
・マップ画面にチームメイト・リスト追加

またアイテム出現率のバグにより、開発陣が意図した数値よりも高い、もしくは低い確率でスポーンしているアイテムが存在したため、いくつかのアイテムについて数値を調整。アイテム出現率についてはバグ関連に限らず、今後もユーザのフィードバックに基づき修正を加えていくとのことだ。具体的な変更点は以下の通り:

エアドロップ 変更点
・新武器「OTs-14 Groza」追加(エアドロップ限定)
・「VSS」削除(通常スポーンはこれまでどおり)
・AR用サイレンサー、SR用サイレンサー、4倍スコープが低確率で出現

通常スポーン 変更点
・フルオート・ピストル「P18C」追加
・「SCAR-L」について、本来の武器「Tier」と釣り合うようスポーン確率を下方修正
・「UMP」のスポーン確率をわずかに下方修正
・「Micro-UZI」のスポーン確率をわずかに上方修正
・アイテム出現率の低いエリアにおけるアイテム出現率を底上げ
・「レベル1 ヘルメット」が「レベル1 ベスト」よりも遥かに高い確率でスポーンしていたため、同様のスポーン確率になるよう修正

今回のアップデートで特に注目したいのは、ピストル関連の調整である。これまではプライマリとセカンダリウェポンを揃えてしまえば、ピストルはお役御免となるケースが圧倒的に多かった。ピストル縛りで遊んでいない限り、終盤戦でピストルが使用されることはまずない。だがフルオートピストル「P18C」の登場により、中距離戦用のAR、長距離戦用のSR、そして近距離戦用の「P18C」と、シチュエーションに合わせて3つの武器を運用するという新たなオプションが生まれる。またピストルの武器切替速度が上昇したことで、「弾切れ時にはセカンダリではなくピストルに切り替える」という光景が増えるだろう。

移動しながらでもアイテムを拾えるようになる、というのも興味深い変更点である。現状はFボタンでアイテムを直接拾うよりも、拾いモーションが発生しないインベントリ画面からのドラッグ&ドロップが主流と思われるが、今後状況によっては直拾いの方が素早く、かつ安全にアイテムを拾える場面が出てくると考えられる。「最適な拾い方」を都度判断することになるわけだ。

そのほかキルカウントの変更はキル泥棒問題の解消に一役買う。車両の向きがランダム化される点については、車両のエンジン切りが上手いプレイヤーならば、駐車位置によっては他プレイヤーに「手付かずの車両」だと思わせることが可能となる。このように今回の大型アップデートは、アンフェアな仕様を修正しつつ、戦術の幅を広げるような変更となっている。新武器を試しつつ、新たな仕様に合わせて自分のプレイスタイルをアジャストしたりと、アップデート配信後にはまた新鮮な気持ちでゲームに取り組めることだろう。

ちなみに「フェアな戦い」という点では、早期アクセス販売開始当初から課題として挙げていたチート対策についても、ラグスイッチ対策やゲームファイルの改変防止など継続的な取り組みがなされており、過去3か月でバンしたユーザ数は2万5000人超にも及ぶという。

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