『PUBG』早期アクセス販売期間を延長。2017年第4四半期の終わりまでには正式リリースへ

 

PlayerUnknownことBrendan Greene氏は7月6日、『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』(以下、PUBG)の正式リリースを延期する旨を発表した。当初は3月24日の早期アクセス販売開始から「半年以内」、つまり9月末までには正式リリースへと漕ぎ付ける予定であったが、新たなプランでは「2017年第4四半期の終わりまで」と半年の猶予を設けている。

Greene氏は延期理由について、「具体的なリリース時期を定めてしまうと、すべての機能を実装した状態でゲームを出せない、もしくは期日を守れずコミュニティを失望させてしまう可能性があることに気づいたのです」と語っている。『PUBG』での実装が予定されているコンテンツを洗い出してみると、新マップ2つ(アドリア海付近のマップと、砂漠エリアマップ)、夜間モード、2D/3Dリプレイモード、キルカメラ、ハードコアモード、Modサポートなど多岐にわたり、9月末の正式リリースというのは始めから無謀であるように思えた。そのため今回のリリース延期はそれほど驚くべきニュースではない。

『PUBG』は6月の月次アップデートにて、ピストルの強化、アイテム出現率や競技エリアの調整、デュオ/スクワッドモードにおけるキルカウントの仕様変更など、かゆいところに手が届く大型アップデートを出したばかり。また早期アクセス開始から週次・月次アップデートをコンスタントに配信しており、クライアント/サーバサイドのパフォーマンスを含め、ゲームは確実に洗練されてきている。これはコミュニティの声を聞き入れ、じっくりと開発に取り組んできた結果だろう。この先、期日に間に合わせるためにアップデートの頻度・密度を高めるにしても限界があるし、いくつかのコンテンツについて期日までの実装を諦めたとしたら、Greene氏が望む万全の状態での正式リリースとは言えなくなる。残り3か月ではさすがに厳しい。完成時期の目安を定めつつも、焦らずに時間をかけて仕上げていくことが、コミュニティにとっても幸せな結果になるはずなのだ。あとは早期アクセス・プログラムを利用する一部タイトルのように迷宮入りしないことを願うばかりである。

なおGreene氏は7月4日、公式Twitterアカウントにて新マップのスクリーンショットを投稿している。正式リリースこそ遠のいたが、今後のマンスリーアップデートには変わらず期待したい。

https://twitter.com/BattleRoyaleMod/status/881932191877419008