ファイルサイズに悩まされていたNintendo Switch版『NBA Playgrounds』のアップデートがようやく配信開始、更新データは2.1GB


Mad Dog GamesとSaber Interactiveは7月11日、海外で発売中の『NBA Playgrounds』のNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)版にアップデートを配信開始したと発表した。これにより本作はバージョン1.1.3に更新され、オンラインプレイモードなどが追加された。

本作は、アメリカ・プロバスケットボールリーグNBA公認のバスケットボールゲームで、2 on 2形式のアーケードスタイルゲームだ。NBAの全チームから現役選手や、往年のスター選手らが実名で、デフォルメされたキャラクターとして登場する。

今年5月に発売された本作は、Switch版のほかにPC/PS4/Xbox One向けにも発売されており、そちらではすでに何度かアップデートが配信されているが、Switch向けには今回が初めてのアップデートとなった。そして、ほかのプラットフォームでは最初から実装されていたオンラインプレイが、ようやくSwitchでも楽しめるようになった(オンラインモードは、トーナメントモードで2勝してアンロックする必要がある)。そのほか、選手をアンロックするカードパックに無料で入手できる15選手が追加され、またショットメーターの調整などもおこなわれている。

このSwitch版のアップデートをめぐっては、弊誌でも先月お伝えしたようにファイルサイズの問題を抱えていた。開発元Saber Interactiveの説明によると、任天堂はSwitch向けに配信するアップデート/パッチのファイルサイズに制限を設けているという。そして、本作のSwitch版のアップデートファイルはその制限をクリアすることが難しかったため、ゲームのサイズを7GBから3.5GBに削りつつ、任天堂に対して特例を認めてもらうよう交渉していた。

今回のアップデート適用後に、本作のファイルサイズを確認したところ、アプリケーション(ゲーム本体)は7.4GBで、更新データ(アップデータ)が2.1GB、全体で約9.6GBとなっている。この2.1GBというサイズは任天堂が求める制限内に収まっているのか、あるいは任天堂が特例を認めたのかは分からないが、ほかのSwitch向けタイトルと比較してもかなりボリュームのある部類に入る。一方、3.5GBまで削ったとしていたゲームのサイズは7GB程度のままだ。今回のアップデートでは、ゲーム全体をダウンロードしなおすよう求められないようなので、おそらくゲーム本体のデータは以前のままなのだろう。なぜ入れ替えをおこなわないのか、いまのところ公式な説明はない。

Switchのストレージ事情を考えると、ファイルサイズに制限があるのは致し方ない面がある。一方で、それを技術的にクリアすることが困難な場合はユーザーが不利益を被ることになる。今回ようやくアップデートが配信開始されたことは、結局のところデベロッパーにとってなにか意味のある成果によるものだったのかどうか。Saber Interactiveには、ことの顛末をユーザーに対して説明する機会を持つことを望みたい。また本作のSwitch版については、先行するほかのプラットフォームのアップデート内容に速やかに追いつくことができるよう期待したい。