『Shakedown: Hawaii』最新トレイラーが公開。『GTA』シリーズの初期作品を彷彿とさせるオープンワールド・クライムアクション


Vblank Entertainmentは7月11日、現在開発中の『Shakedown: Hawaii』のゲームプレイを紹介するトレイラーを公開した。同スタジオは『Retro City Rampage』の開発元として知られており、『Shakedown: Hawaii』は同作と同じくトップダウンビューのオープンワールド・2Dアクションゲームとなっているが、ドット絵によるビジュアル表現は格段に緻密になっていることがわかる。

本作のゲームプレイは『Retro City Rampage』のようなクライムアクションが基本にあるが、巨大企業のビジネスをテーマにしており、汚い商売のやり口や知能犯罪を風刺するようにコミカルに描いている。主人公は、とある企業の年老いた社長だ。彼はハワイを拠点に手広く事業を展開してきたが、オンラインショッピングが広まったことで彼の路面店舗経営は傾き、ライドシェアによってタクシー事業は壊滅。そしてレンタルビデオ店は、いまや誰にも見向きもされず閑古鳥が鳴いている。彼は会社を存続させるためには、近代的でスマートなビジネスを取り入れる大改革が必要だと決意するが、時代に取り残された男のやることはスマートとはほど遠いものだった。

というのも、消費者をくいものにする自動車ローン業者の話題をテレビで見た社長は、それが問題視されていることに気付かず「良いビジネスモデルじゃないか、ウチもやるぞ!」と業者の買収に乗り出したからだ。あるいは、高級ショッピングセンターを開発して観光客を取り込む計画を持ちかけられ、彼は土地の取得に乗り出すが、現地の邪魔な物件は強引に破壊してしまう。そのほかにも、コストを抑えるために成分を偽ったサプリを開発したり、適当な果物を仕入れては「スーパーフード」であると宣伝して売り出したりと、発想がかなりズレた経営者である。

そんな社長だが、行動力だけはピカイチ。豊富に用意されるストーリーミッションやサイドミッションをこなす中で、『GTA』シリーズの初期作品を彷彿させるクライムアクションで競合企業を叩きのめし、訪れた店を脅して用心棒代をせしめ、買収した店の収益でさらに買収を重ね、そして島全体を牛耳ることを目指す。そしてその先に見据えるのは「オンラインショッピングはもう時代遅れ。タクシーに乗ってVHSのビデオを借りにいく時代がふたたびやってきたのだ」と人々に知らしめること。やはりどこかズレている。

『Retro City Rampage』の時と同じく、PS4/Vita版はパッケージ版が公式サイトで発売予定

『Shakedown: Hawaii』は、PC(Steam)/Nintendo Switch/ニンテンドー3DS/PlayStation 4/Vita向けに発売予定。発売日や価格は未定。