リリースから16年続く老舗MMORPG『RuneScape』モバイル版が発表。PC版とのクロスプレイに対応し、いつでもどこでもプレイ可能


Jagexは7月17日、現在PC向けに展開しているMMORPG『RuneScape』と『Old School RuneScape』について、スマートフォン/タブレット向けに移植すると発表した。それぞれPC版とは完全な互換性を持っているため、PCでプレイしていた続きをモバイル版でプレイするといったクロスプレイ・クロスセーブが可能となる。

『RuneScape』は2001年に最初のバージョンがリリースされた、ブラウザーベースのMMORPGだ(現在はクライアントをダウンロードしてプレイする形がメインとなっている)。複数の王国を擁するGielinorと呼ばれる中世のファンタジー世界を舞台に、プレイヤーはクエストをこなしたりスキルを強化したり、思い思いのプレイを楽しむことができる。同作は基本プレイ無料ゲームで、ひと月あたり9.49ドルのメンバーシップを購入することで通常より3倍の広さのマップのサーバーにアクセスでき、さらに専用の追加クエストなどが用意される。米国時間の平日夜には10万人程度がいまもプレイしていることもあり、リリースから16年経った現在も精力的にアップデートや拡張パックのリリースが続けられている、非常に息の長いタイトルだ。ちなみに、同作は「全プレイヤーの合計プレイ時間がもっとも長いMMOタイトル」として、2013年にギネス世界記録に登録されている

*最新拡張パック「Menaphos」のゲームプレイトレイラー

一方の『Old School RuneScape』は、2007年にリリースされたバージョンの『RuneScape』が切り離されたものだ。こちらもアップデートが続けられており、PvPのゲームモードなどが追加されている。もともとユーザーの要望に応じて分離リリースされたという経緯もあり、アップデート内容についても毎回ユーザー投票によって可否を決定するという、コミュニティに密接したゲームとして存続している。

JagexのシニアプロダクトディレクターNeil McClarty氏は、「MMOプレイヤーならば、いつどこにいてもプレイしていたいと思うでしょう。プレイヤーにとって時間は貴重ですから、モバイル版を提供することにしました」と語る。また最高執行責任者のPhil Mansell氏は、『RuneScape』の既存プレイヤーの90パーセント、そしてかつてプレイしていた人の64パーセントが、『RuneScape』シリーズをモバイルでプレイしたいと調査に対して回答したと明かしている。モバイル版のリリースは、新たなプレイヤーを獲得するとともに、クロスプレイをサポートすることによって、長く親しまれてきたゲームにさらなる活気をもたらす起爆剤にしたいということなのだろう。モバイル版のリリース時期は、『Old School RuneScape』が今冬に予定されており、『RuneScape』はその後になるとのことだ。


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