サイバーパンク・ホラーゲーム『>observer_』発売日が8月15日に決定。日本語字幕に対応し、国内でも発売予定


Aspyr Mediaは7月19日、Bloober Teamが開発するサイバーパンク・ホラーゲーム『>observer_』を8月15日に海外で発売すると発表した。プラットフォームはSteam(Windows/Mac/Linux)/PlayStation 4/Xbox Oneで、価格は29.99ドル。

Aspyr Mediaに確認したところ、本作は日本語字幕に対応し、日本国内においても3プラットフォームすべてでの発売を予定しているとのことだ。ただし、コンソール版の国内発売日についてはまだ確定しておらず、ローカライズ作業が完了してからあらためて発表するとしている(Steam版の国内発売日は8月16日)。

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本作は2084年のポーランド・クラクフを舞台に、企業の資金によって設立された警察組織に所属する一人の刑事の物語が描かれる。この時代のポーランドは東西の戦争によって退廃する中、Chiron(カイロン)社という企業が富と権力を握っている。一方、人々は戦時中にばら撒かれたナノファージと呼ばれる微細なウイルスに汚染されており、現実逃避のためにドラッグや仮想現実、神経インプラントに溺れていた。

本作の主人公は、「Observer(オブザーバー)」と呼ばれる神経系捜査をおこなう部署に所属するDaniel Lazarski(ダニエル・ラザルスキ)だ。彼にはChiron社でハイレベルの技術者として働く息子がいるが、ずっと疎遠になっていた。しかしある日、息子から突然不可解なメッセージが届き、その後クラクフのスラム街で行方不明になったらしいという情報を得る。そこでLazarskiは、息子の身に一体なにがあったのか捜査をおこなうため現地に向かう。

ゲームはBloober Teamの前作『Layers of Fear』のように一人称視点で進み、住民への聞き込みや、さまざまな装備を使って現場から情報や証拠を集めていく。その中では、人の精神にハッキングを仕掛けて脳内に侵入する神経系捜査もおこなう。侵入した先は、一見現実世界と変わらないように見えるが、視界が歪んだり物が浮遊していたり、あるいは突然別の場所へワープしたりする。プレイヤーはそのような時空の不安定な精神世界を進む中で、対象の人物が経験した最大の恐怖を追体験することになるという。

本作の精神世界内でのビジュアルやサウンドは、無機質である意味デジタル的な表現の極みだが、Bloober Teamはそれをホラー体験に結びつけようとしている。そして、退廃した東欧と近未来的な雰囲気が融合した世界観は、まさにサイバーパンクと呼ぶにふさわしい。ちなみに主人公のDaniel Lazarskiを演じるのは、サイバーパンク映画の名作「ブレードランナー」のロイ・バティ役などで知られる俳優のRutger Hauer氏だ。弊誌では本作のプレアルファ版の内容について紹介しているので、本作に興味のある方はそちらもぜひチェックされたい。