『PUBG』月次アップデート第4弾パッチノート公開。新武器「Mk14 EBR」、1人称視点モード、新クレートの中身など


Blueholeは8月1日、『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』(以下、PUBG)の月次アップデート第4弾のパッチノート、および新たに追加される無料クレートの中身を発表した。アップデートはテスト環境上で8月2日、本番サーバ上では今週後半に反映される予定だ。なお8月1日にはリーダーボードがリセットされ、第3シーズンが開幕している。今後は正式リリースまで、月1のペースでリセットされる。

 

無料クレートの中身

パッチノートを掲載したPlayerUnknownことBrendan Greene氏は、まず一部ユーザから心配の声が挙がった、クレート&キーによるマイクロトランザクションのテスト導入について言及(関連記事)。Greene氏はコスメアイテムのマーケット形成が全ユーザにとって有益な制度であること、課金システムの利用は任意であることを改めて強調している。不満の声が多かった「正式リリース時にはコスメアイテムを無料で獲得する手段がなくなる」という点については、コミュニティからのフィードバックを踏まえ、チーム内で検討するとのことだ。

アップデート時に追加されるのは、有料キーの購入が必要なクレート1種類と、無料で開封できるクレート2種類。無料クレートに関しては、既存のコスメアイテムに、新しい柄のシャツや映画「バトル・ロワイアル」をベースにした限定品を混ぜたラインナップとなっている。以下の画像から「グレー、緑、青、紫、薄紫、赤」という6段階のレアリティ分けがされていると推測することもできる。なおゲーム内通貨BPと交換できるクレートの数は、週6個までに制限されるとのこと。

Survivor Crate
「Wanderer Crate」。色のラベルから判断するに、両クレートとも最高レアリティのアイテムはミニスカートのようだ

 

月次アップデートのパッチノート

新アイテム
・マークスマンライフル「Mk14 EBR」。ケアパッケージ限定武器、7.62mm弾を使用。スナイパーライフルのアタッチメントに対応

キャラクターカスタマイズ機能
・顔とヘアスタイルのプリセットを男女ともに2種類ずつ追加
ゲームプレイ(1人称視点モード)
・1人称視点モードの選択オプションを、北米/欧州サーバ向けに追加(ソロ/デュオ限定)
・1人称視点モードを選択したプレイヤー同士でマッチングされる
・1人称視点モードでも、輸送機内および落下中は3人称視点で表示される。今後のアップデートで変更される予定
・1人称視点モードでは、カメラ酔いを防ぐため、アイテムの拾いモーション中カメラ位置が変わらない
ゲームプレイ(その他)
・プレイヤー報告機能を追加
・Xboxコントローラに対応。今後も改善が続けられる
・マッチ中に接続が切れた場合でも、同じマッチに復帰することが可能に
・敵プレイヤーにキル数を与えないよう、気絶したチームメイトにとどめを刺すプレイヤーがいた。今後はこのケースでも敵プレイヤーのキルとしてカウントされる
・フリールック(デフォルトではAltキー)状態を解除した際のカメラ遷移を改善
・屋内/屋外の音量差をより明確に
・スコープ覗き込み、エイム中のサウンドエフェクトを追加
・走る/スプリント動作中、地面の種類によって異なるエフェクトが発生
・武器を所持していない、もしくは近接武器を所持したキャラクターのアニメーションを改善
・インベントリー画面でのドラッグ&ドロップ操作時にわずかな遅延が生じるように変更。フェアなプレイ環境を届けるため
・キャラクターが青い円の外でダメージを受けた際のポストプロセス・エフェクトを改善
アイテムおよび車両
・VSSのリロード時間を短縮
・SKSに下部レール用アタッチメントのスロット追加
・S1897について、リロード後に生じる発射の遅れを削除
・消費アイテム使用時のアニメーションを追加
・応急処置キットと鎮痛剤の使用時間を6秒に短縮
・医療用キットとアドレナリン注射の使用時間を8秒に短縮
・車両の運転席に座っている場合、マウスの左クリックでクラクションを鳴らせる
・車両がオブジェクトに挟まった際に爆発する確率を低下
・車両運転中のサウンドが1人称視点/3人称視点でわずかに変わるよう変更
・バイク運転中、タイヤがきしむサウンドエフェクトを追加
・パンクしたタイヤから火花が散るエフェクトを追加
・ボートのエフェクトを改善
UI
・オプションメニューに複数の項目、ホットキーを追加
・V-Syncの新オプション追加
・1つのキーバインドにつき、2つまでキーを指定できるよう変更
・特定のアクション/機能について、キー押下時のトグル機能を追加
・マウスホイールのアップ/ダウンもキーバインド可能に
・キーバインド項目追加。例として全てミュート(Ctrl + M)、ボイスチャンネル変更(Ctrl + Y)が挙げられる。またボイスチャットのボリューム調整オプションも追加
・特定の投擲アイテムを使用するためのキーバインド項目追加
・色覚異常モード追加
・1人称視点用のFOVスライダー追加
・マップ上にいくつかの地名を追加
・HUD UIに、装備中のヘルメット、防弾チョッキ、バックパックを表示するオプションを追加
・プレイ画面右部に、所持している武器を全て表示するオプションを追加
サーバサイドの最適化
・フェンス、ドア、窓の最適化
・車両の物理演算の最適化
クライアントの最適化
・マップ上オブジェクトに対するメモリ使用量の最適化
・地形レンダリングの最適化
・車両の物理演算の最適化
・ユーザインターフェイスの最適化
バグ修正(一部抜粋)
・オート射撃中にも関わらず、連射が途中で止まってしまう現象を修正
・車両から500m以上離れている場合、タイヤがきしむ音が聞こえないよう修正
・雨天マップになる確率を以前の数値に変更
・インベントリーがフルのときにアタッチメントを装着できない現象を修正
・特定の壁に接した状態でスコープを覗き込む、またはしゃがみスタンスに入ると、壁をすり抜けて反対側が見えてしまう現象を修正
・屋内の特定オブジェクト上に座った際、天井や壁の反対側が見えてしまう現象を修正
・赤の爆撃エリア外が爆撃される現象を修正

以上が今回のパッチノートである。かねてからアナウンスされてきた1人称視点モードのほか、コンソール版に向けてコントローラ対応を実現するなど、着実に前進しつつある『PUBG』。SteamChartsのデータによると、7月には歴代のSteam最多同時接続ユーザ数ランキングで『Fallout 4』を抜き、Valve社の2作品(『Dota 2』『Counter-Strike: Global Offensive』)に次ぐ第3位(481,291人)を記録している。またSteamspyのデータ上では7月末に600万セールスを達成し、同ジャンルのヒット作『H1Z1: King of the Kill』の数値に迫りつつある。新ゲームモードやクレート&キーの導入により、8月にどこまで記録を伸ばしていくのか、さらなる躍進に期待したい。