監視社会を描いたADVゲーム続編『Orwell: Ignorance is Strength』が発表。フェイクニュースが溢れる時代で真実を暴き、時にでっち上げる

 

Surprise Attack Gamesは8月8日、Osmotic Studiosが開発する『Orwell: Ignorance is Strength』をPC/Mac/Linux向けに発表した。本作は昨年発売され、高い評価を得たサーベランス・スリラーゲーム『Orwell: Keeping an Eye on You』の続編である。

前作は架空の国家「The Nation」を舞台に、政府の新治安プログラム「Orwell」を活用して一般市民に紛れたテロリストを捜し出すというアドベンチャーゲームだった。プレイヤーは目星を付けた市民の個人情報を調べ上げ、またソーシャルメディアへの投稿や進行中のチャットを覗き見るなどしながら、手がかりになりそうな発言や文字列をOrwellのデータベースにアップロードしていく。ただし、その人物がテロリストだとOrwellに判断されるか否かはプレイヤーがどのような情報をピックアップするか次第という、超監視社会の舞台裏を体験できた。

Osmotic Studiosが“シーズン2”であるという『Orwell: Ignorance is Strength』は時系列的には前作と同じ時期を舞台にするが、監視目標やその目的は異なる。プレイヤーはOrwellの最高機密部門の一員としてさらなる機能にアクセスできるようになり、どのように調査が展開するのかをよりコントロールでき、さらには世論を直接操作することも可能になるという。上に掲載したトレイラーで示唆されているように、本作は昨今話題になることが多いフェイクニュースやソーシャルメディア上でのエコーチェンバー現象から影響を受けて開発されており、真実というものに死が訪れた時代の、国境をも越える政治的な危機を前作よりもダークなトーンで描くという。本作の発売日は未定だが、近日発売(Coming soon)とのことだ。