最安値更新セール中の『No Man’s Sky』が上位に、『Hellblade』好発進。先週のSteamセールスを観測する「振り返りSteam」


Steamストアにおける「全世界売り上げ上位」を観測し、チャートに浮上した最新作や注目作を独断と偏見で紹介する週間連載企画「振り返りSteam」。記念すべき第二十回となる今回は8月7日(月)から8月13日(日)のSteamランキング情報をお届け。

No Man’s Sky

大型アップデートが実施されるとともに、最安値となる60%オフセール中の『No Man’s Sky』が『PUBG』に次ぐ2位に位置し続けている。今回のアップデートは、ストーリーモードが大幅に強化され、ギルド型のクエストシステムやマルチプレイが導入されるなど意欲的な内容になっている。プレイヤー同時接続数も1万人を突破することがままあり、発売日を思い出すような勢いを感じさせる。マルチプレイに関しては最大16人までであり、他プレイヤーの「オーブ」のようなものが見えるだけと限定されているが、今後のアップデートにより拡張されていくことが示唆されている。セールは8月17日まで実施中なので、2500円で同ゲームをプレイしたい方は検討してみてもいいだろう。

Hellblade: Senua’s Sacrifice

『Heavenly Sword ~ヘブンリーソード~』や『DmC Devil May Cry』を開発したNinja Theoryが開発する『Hellblade: Senua’s Sacrifice(以下、Hellblade)』が好スタートを切っている。『Hellblade』はヴァイキング時代の西ヨーロッパを舞台に、ケルト族の女戦士「セヌア」がヴァイキングの地獄世界に足を踏み入れ、亡くなった恋人の魂のために戦う物語が描かれる3Dアクションゲームだ。恋人を失ったショックからか、「セヌア」の精神は蝕まれており、幻覚や幻聴が見える。こうした精神疾患の演出は専門家が監修しているとのこと。『Hellblade』はUnreal Engine 4で描かれる美しいビジュアルが特徴的だ。Epic Gamesも『Hellblade』を用いたプレゼンテーションをおこなうなど、その道のプロがモデルケースとして扱わるほど技術面での評価も高い作品である。

Startup Company

先週末にリリースされ、じわじわと売上を伸ばしているのは『Startup Company』。同作はその名の通り会社を立ち上げるシミュレーションゲームだ。プレイヤーは会社を見守りながら、社長として経理や雇用を見定めていく。製品開発や営業をどう成功させるかもプレイヤーと、プレイヤーの雇用する社員の力量にかかっている。ビジュアルやゲームデザインという点では、ゲーム会社を経営する『Mad Games Tycoon』に近いものがあるだろう。『Startup Company』は早期アクセスタイトルとして販売されており、正式リリースは1年を要さない程度であるとされている。980円という定価の安さも魅力的だ。Steamレビューのステータスは現在「非常に好評」であり、今後も伸びていくことが予想される。

先週AUTOMATONで紹介した、発売もしくは正式リリースされたタイトルは以下のとおり。

8月8日 『All Walls Must Fall』Steamにて早期アクセス販売開始。タイムトラベル能力を駆使して戦うSFストラテジー
8月8日 女戦士の幻覚を恐ろしくも美しく描くアクション『Hellblade: Senua’s Sacrifice』Steamにて日本語対応で発売。『DmC』開発元最新作
8月9日 グラスホッパー監修STGのリマスター『Sine Mora EX』Steamで発売。時間をテーマにしたユニークなシステム、PS4版の国内発売も予定
8月9日 ネコまみれの2DオープンワールドARPG『Cat Quest』日本語に対応しSteamで発売。冒険ネコ、剣と魔法の世界で旅をする
8月9日 多勢の軍をワラワラ動かし国を盗れ、戦略シミュレーション『ロストテクノロジー』配信開始
8月10日 魔法特化型3Dアクションゲーム『Fictorum』配信開始。シームレスに魔法を生み出し敵も建物もすべて豪快に破壊せよ
8月11日 過去に戻って歴史を書き換える『Time Recoil』Steamで発売。キルコンボからの壁ブチ抜きで道を切り拓くトップダウンシューター
8月11日 ハードコア・ネオンスラッシャー『Phantom Trigger』Steamで発売。ダンジョンでのモンスター狩りを強いられるサラリーマンの苦悩
8月13日 “手遅れ”になる前にトイレに駆け込むアクション『Gotta Go』Steamで発売。迫りくる同僚社員をあしらい救いの地を目指す