ゾンビサバイバル『H1Z1: Just Survive』が『Just Survive』に改名、新マップ含む大型アップデートも配信

 

Daybreak Game Company(以下、Daybreak)は8月15日、ゾンビサバイバル『H1Z1: Just Survive』のタイトルを『Just Survive』に改名した。同時に新マップ「Badwater Canyon」の導入を含む大型アップデートを配信している。

本作は『H1Z1』として2015年に早期アクセス販売が開始されたタイトル。当時は「サバイバル」モードと、Brendan Greene(PlayerUnknown)氏が関わった「バトルロワイアル」モードの2つがセットになっていた。その後、前者は『H1Z1: Just Survive』、後者は『H1Z1: King of the Kill』として2016年2月に分離。別々のスタンドアロン作品として再出発を切った。今回のタイトル変更は、これまでよりも成熟し、洗練されたゲーム体験を届けるという意志の表明であり、今後数か月間にかけて、より没入感の高いサバイバルゲームへと進化を遂げるべくアップデートが重ねられていく。

8月15日には大型アップデートのパッチノートと、より具体的な変更点リストの2つが公開されている。その項目数の多さが示すとおり、Daybreakによると、これまでで最も包括的なアップデートになっているとのこと。まず新マップ「Badwater Canyon」が、旧マップ「Z1」を継ぐ形で実装されている(「Z1」とはお別れとなる)。農場やダム、共通のスポーン地点となるミリタリーベースといった新ロケーションも含まれている。ミリタリーベースは他プレイヤーを攻撃できないセーフゾーン。仲間を探すにはもってこいの場所である。なお「Badwater Canyon」はまだ未完成であり、今後のアップデートにて拡張されていく予定だ。

セーフゾーン内であれば撃たれる心配がなく、安心してコミュニケーションを取れる

新要素としては、ゲーム内通貨「Golden Eagle Coins」が追加されている。こちらはクレート開封用の「Daybreak Cash」とは異なり、ゲーム内世界で使用するもの。上述のミリタリーベースにて、NPCにアイテムを売却することで獲得できる。現状は簡単なツール、本拠地用の土地の購入に必要となり、今後も用途が追加されていく予定だ。また本拠地のベースビルディング機能も強化されており、トラップや防衛設備など建設物の種類が増えている。

そのほかにも、アイテムおよび武器の追加・バランス調整・レアリティ分け、近接戦闘のアニメーションおよび当たり判定のオーバーホール、クレートシステムの見直しなど全体的に手が加えられている。サーバ増設にともない東京サーバが追加されたことも、国内ユーザには嬉しい報せだ。いまだ絶好調の『H1Z1: King of the Kill』と比べると、どうしても見劣りするが、『Just Survive』の同時接続ユーザ数は1000人から2000人の間で安定しており(SteamSpy)、一部ユーザからは長く愛されていることがうかがえる。改名によるリブランディングが功を奏し、コミュニティからの評価を高めることができるのか、今後の動向に注目したい。

『Just Survive』はSteamにて早期アクセス販売中。購入価格は1980円となっている。