海外の『スプラトゥーン2』広場が「主張の場」と化す。ケモノの次はLGBTをめぐる論争勃発

Image Credit: Arianna

先日、海外の『スプラトゥーン2』広場が「ケモノ(Furries)」のイラストで埋め尽くされた事件を報じたが、今度はLGBTをめぐる論争が勃発しているようだ。 その様子をKotakuGameInformerが伝えている。

Game Informerの記者Imran Khan氏は、一部のプレイヤーが広場にてトランスジェンダーとそれを支える『スプラトゥーン』を賞賛する少しばかりのメッセージ を込めたイラストを投稿したことが、今回の議論のはじまりであると伝えている。それらの発言に対して、別のプレイヤーたちが「この場においてトランス・プライドの意を表する投稿は不適切だ」といった攻撃的な反対意見を投稿。過激な反対意見はすぐに削除されたものの多くは残ってしまい、結果として広場にてトランスジェンダーおよびLGBT、ノンバイナリーを賞賛する大量のメッセージ投稿が巻き起こることになったという。海外の『スプラトゥーン2』広場を写した画像からは、「自分はゲイだ」「あなたは女になれる」「Trans Squids(トランス・イカ)が大好き」といったメッセージ・イラストが大量に投稿されている様子が確認できる。

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「イカ」の魅力が生む予期せぬ論争

この事件のなりゆきは驚くほど前回のケモノ騒動に似ている。まず特定のコミュニティの人々が『スプラトゥーン』の世界観およびキャラクターを、コミュニティの属性とかけあわせて称賛し、一方でその属性に対する攻撃が生まれ、争いになっているという流れだ。LGBTに関するイラスト投稿は、あくまでLGBTをポジティブに伝えようとする内容のものがほとんどで、攻撃性はないという。FurriesもLGBTの人々も、否定されたことに対して抗議しているわけだ。

今回の発端の称賛からもわかるように、『スプラトゥーン』のイカは、イカであるにも関わらずケモノとしても歓迎されトランスジェンダーとしても受け入れられている。決まった概念にとらわれないキャラクターデザインとして幅広いコミュニティで歓迎されているわけだ。異質でありながらどんな人にも受け入れられる「イカ」のデザインが優れている証左であるともいえる。しかしながら、他ゲームでは個人で完結していた感想を投稿できるイラスト広場が存在することが、事態をややこしくしてしまったのかもしれない。すべてのプレイヤーが閲覧する『スプラトゥーン』の広場に特定の思想を紐付ける称賛の投稿をしたことにより、反論が投じられ論争が生まれてしまった形だ。普段『スプラトゥーン2』を盛り上げることに一役買っている広場、そして愛されるイカが生み出した予期せぬ事態ともいえる。

かっこよくもかわいくもあるイカたちが暴れる

もちろん、特定コミュニティにおける論争の場として機能する一面も『スプラトゥーン2』のある種の醍醐味となりつつある面もあるが、Furriesと同様にイカとLGBTに強い関連性があると断言できる人は多くないだろう。否定されたがゆえに応戦するように投稿したという点で、意味のない大量投下ではないことも理解できる。しかしながら、Twitterではこうしたアメリカと日本の『スプラトゥーン2』広場と比較する投稿がなされており、日本の牧歌的な広場を好むと嘆くユーザーも存在するように、肯定と否定両方を含めて『スプラトゥーン2』の広場が声をあげる場になってしまうことに複雑な気持ちを抱く人々は少なくない。海外『スプラトゥーン2』広場がコミュニティの主張の場となる流れはまだまだ続きそうだ。

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