Steam版『BRINK』DLCを除く本編が完全無料化。Bethesdaが2011年にリリースしたハイスピードFPS

 

Bethesda Softworksは本日8月23日、『BRINK』のSteam版を無料公開した。『BRINK』はこれまでSteamにて880円で販売されていたが、本日よりストアページから無料でダウンロードすることができる。なお、Xbox 360向けダウンロード版は依然として有料販売されている。Splash Damegeが開発を手掛けた『BRINK』は、2011年に発売されたFPSだ。巨大な水上都市「アーク」を舞台に原住民と移民の戦いが繰り広げられる。シングルプレイとマルチプレイの境界のないゲームプレイや、アクロバティックやスピーディな動きを可能とする「S.M.A.R.T.」システムを特徴としている。

Valveは「BRINKがFree to Playになった」と伝えているが、一般的な「Free to Play化」とは異なるようだ。というのも、一般的なFree to Playタイトルはアイテムやコスチュームなどを含んだ多彩なコンテンツ販売で収益を得るものが多い。『BRINK』では『Fallout』や『Doom』の各コスチュームが110円で販売されているほか、新マップやアビリティを導入するDLC「Brink: Agents of Change」が330円で販売されている(現在は4割引の198円)が、追加コンテンツはこの3つのみ。ゲームの骨組みや販売形態はほとんど変えずに、ゲーム本体だけ無料化した形だ。

Bethesda Softworksのスタッフは、約6年ぶりにSteamニュースを投稿し、サーバーをホストする手順を詳細に紹介している。Steam版『BRINK』は、1日の平均プレイヤー数が10人から20人前後とプレイヤーベースは完全に崩壊している状況だったが、非公式のデータベースSteam Chartsによれば、今回の無料化によって1000人ほどが1日にプレイする状況となっているようだ。 なお、今週末には「QuakeCon 2017」が開催予定となっているのだが、このタイミングで『BRINK』を無料化する理由についてBethesdaは一切語っていない。