『Double Kick Heroes』がgamescom 2017期待のインディー作品賞を受賞。ドラムでゾンビを倒すメタル全開のリズムシューター


ドイツ・ケルンで開催中の「gamescom 2017」にて、出展作品を表彰する「gamescom award 2017」の結果が発表され、『Double Kick Heroes』が「gamescom Indie Award」を受賞した。同賞は期待のインディー作品を選出するものである。

本作はフランスのインディーデベロッパーHeadbang Clubが開発中のメタル・リズムシューターであり、2D横スクロールシューティングとリズムゲームを組み合わせるというコンセプトの作品である。もともとは2015年に開催された48時間ゲームジャム「Ludum Dare #34」で生まれたものだ。世界観はクエンティン・タランティーノやロバート・ロドリゲス監督の作風からインスパイアされており、高級車「キャデラック」ならぬ「ガンディラック」で荒地を旅するセックス、ドラッグ&ヘビーメタルな5人組の物語が描かれる。ゾンビ・アポカリプスにより姿を消した、憧れのロック・スターたちを探し出すのが彼らの目的だ。

https://www.youtube.com/watch?v=hldyocQV0pw

※2016年10月に公開されたトレイラー

ガンディラックには、バスドラムのダブルキックにちなんだ同名の武器が搭載されている。ハイテンポなドラムビートにあわせてダブルキック砲を発射し、車両に襲いかかるゾンビの大群を蹴散らしていくのだ。操作はキーボードとコントローラの両方に対応。別々のラインで流れてくるキック、スネア、シンバルのノーツをタイミングよく叩き、コンボを重ねていく。

キックの役割はメイン武器の発射。ノーツにあわせて左キーまたは右キー(キーボードの場合)を押すことで、車両の後部左右に設置されたマフラーのどちらから銃を発射するのか選択できる。コンボが続くと武器の種類がライフルからショットガン、キャノン砲へとアップグレードされていく。逆にミスが続くと武器がオーバーヒートし、一定時間射撃できなくなる。スネアはコンボ継続によりゲージが溜まり、グレネードを投げられるようになる。さらに一部のステージでは、ドラムの演奏だけでなく、車両の運転も並行することになる。

ボス戦のひとつ。暴走列車の突進を避けつつドラムを叩く

ゾンビの種類はチキンゾンビからピエロゾンビまで全部で30種類。リリース時には30レベル、30曲分のストーリーモードのほか、mp3ファイルをインポートしてトラックを作成できるレベル・エディターが用意される。対象プラットフォームはWindows/Mac/Linux(Steam)であり、開発者のコメントによると、今後はパブリッシャーを見つけるか、数か月のうちに早期アクセス販売を開始するかのどちらかを予定している。

『Double Kick Heroes』はitch.ioにて無料デモを公開中。楽曲の一部は公式サイトより試聴できる。またSteamではプライベート・ベータテストの参加希望者を募集中だ。