インディーゲーム開発者のニンテンドースイッチ版成功報告相次ぐ。『ワンダーボーイ ドラゴンの罠』は他機種合計よりも売れる

インディーゲーム開発者によるニンテンドースイッチ版の成功報告が相次いでおり、その詳細をGamasutraが報じている。Gamasutraはニンテンドースイッチにてインディーゲームをリリースしている開発者に、同ハードの売り上げを聞くインタビュー企画を実施。『ワンダーボーイ ドラゴンの罠』の開発者であるOmar Cornut氏は、同作のニンテンドースイッチ版はXbox One版とPlayStation 4版、そしてPC版をあわせた数よりも多くの売り上げを記録したことを報告している。

ワンダーボーイ ドラゴンの罠

『ワンダーボーイ ドラゴンの罠』はPC版こそ発売日が遅れたものの、他のプラットフォームは同日発売であるので、ニンテンドースイッチ版がかなり多く売れたということなのだろう。こうしたケースは珍しくはないようで、『forma.8』の開発者も同様にニンテンドースイッチ版がPlayStation 4版、Vita版、Wii U版、Xbox One版、そしてSteam版の合計よりも売れたとTwitter上で報告している。氏は『forma.8』はモバイル版がもっとも多く売れているものの、収益は値段の関係でニンテンドースイッチ版がトップであると報告している。

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『Death Squad』の開発者もまたSteam版よりニンテンドースイッチ版の売れ行きが好調であることを認めていた。他機種との比較というわけではないが、インディーゲームという面では『神巫女』が11万本以上売り上げていたことも記憶に新しい。『Has-Been Heroes』の開発者も同作のニンテンドースイッチ版の売り上げが「非常によい」とGamasutraに明かしている。

Gamasutraは記事内では同ハードが新型コンソールであることを好調の要因にあげている。ハードの売れ行きが好調で、タイトルの数がまだそれほど充実しておらず、飢えたユーザーの需要を満たしているという意見だ。確かにPlayStation 4とXbox Oneはすでにラインナップが充実しているので、選択肢が豊富だ。リリースされているタイトル数が少ないというのは、開発者がニンテンドースイッチにタイトルを出すうえでのメリットであると考えられる。

この事実に加えて、任天堂側がインディータイトルを厚遇している影響も大きいだろう。任天堂はハードの発売前から、インディータイトルを紹介する特別プログラムを放映しており、幅広いタイトルを紹介する積極的なプロモーションを展開している。ハードの売り上げが好調で、タイトル数がまだそれほど多くなく、任天堂がインディーゲームを積極的に推している。これらの相乗効果で売り上げが伸びていることが予想できる。

ただし、今後もそれが続くかは不明だ。以前弊誌でも報じたように、ニンテンドースイッチ向けタイトルは今増え続けている。任天堂ハードのなかでもトップレベルのスピードでタイトル数が増えているのだ。その多くがインディータイトルであり、さまざまなデベロッパーがまだ赤く染まっていない海を目がけて飛び込んでいる。前述したデベロッパーはあくまで、ニンテンドースイッチがどのような道筋をたどるか不透明である時から、ある種の「賭け」としてリリースを決断をしていたことになる。それゆえに、ハードの好調さとソフト少なさが幸いして、リターンを受け取った形だ。タイトル数が増え続けるなかで飛び込む海は、すでに成功したデベロッパーが入った海と同じ青さをしているかはわからない。

ただ、ニンテンドースイッチが順調に売り上げを伸ばせば、マーケットが広がり続けるのは確かで、ゲームハードの販売台数はデベロッパーがゲームをリリースするうえでは非常に重要になる。成功報告にあるようにインディーゲーム市場も育ってきていると考えられるので、インディーゲームの開発者にとっては、ニンテンドースイッチがある種のウェーブとなりつつあるのは間違いなさそうだ。

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