Bethesdaの公式有料Mod、現時点ではファンに受け入れられず。『Fallout 4』の直近レビューは「圧倒的不評」に

Bethesda Softworks(以下、Bethesda)が先月8月末より開始した新サービス「Creation Club」はファンから好意的に受け入れられていないようだ。「Creation Club」はBethesda Games Studiosや外部の開発パートナー、あるいはコミュニティによって開発されたコンテンツを配信するプラットフォーム。Modが公式より有料で販売される場所であると考えればいいだろう。

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制度としては、Mod開発者は「Creation Club」に登録し、Bethesda側からの承認を受けて、制作したModを提出する。Bethesda側はこのModを精査した後、PlayStation 4とXbox Oneを含んだ全プラットフォームでの動作確認や、ローカライズなど品質保証の開発をおこない、最終的には有料で販売される。もちろん、販売されるModの開発者にも利益が生まれる仕組みとなっている。ユーザーはゲーム内のストアページから専用クレジットを使ってModを購入することができ、残高は同プラットフォーム内であればゲーム間で共有される。有料ではあるものの、公認であることにより正式なサポートを受けられ、Mod開発者にも利益が生まれる仕組みだ。実績に対応しているという点も一部ユーザーにとっては魅力だろう。ちなみに現時点では日本語のサポートには対応していない。

実質的な“有料Mod”であるこのサービスは発表時からユーザーの反発が目立っていた。たとえば、YouTubeで公開されたトレイラーには高評価の15倍以上の低評価がついている。そうした風向きはサービス開始後も変わっていないようだ。特にその傾向がわかるのは『Fallout 4』のSteamレビューで、「Creation Club」リリース以来荒れ模様を見せている。無料コンテンツとして親しまれてきたModが有料販売されることへの嫌悪を示す投稿から、「Creation Club」の導入によるファイルサイズの肥大化を嘆くもの、マイクロトランザクションと呼ばれる少額課金コンテンツの導入への失望を表する投稿まで意見は幅広いが、『Fallout 4』の直近のレビューステータスが「圧倒的不評」になっていることからわかるとおり、根深い拒絶が見受けられる。

こうしたファンのネガティブな反応が見られるのはSteamレビューだけではない。『Fallout 4』v1.10.20より、メインメニュー画面の右上に「Creation Club」を告知するメッセージが表示されるようになったが、このメッセージ文を削除するMod「No More Creation Club News」が人気を博している。制作したユーザーが「巨大なスパムを削除する」と皮肉をまじえて紹介するこのModは、9月20日時点で、Nexus modsにおける『Fallout 4』の人気Modランキング7位につけており、2万2000回以上ダウンロードされている。少なくないユーザーから「消したいもの」であると認識されているといっても過言ではないだろう。

発表時からBethesdaもファンに対する説明を幾度も重ねており、コミュニティ向けには9月14日にFAQを更新し、あらためてファンに対する声に返答した。今後も無料Mod文化は続いていくこと、単にModを有料販売するのではなく開発からサポート受けられること、そして無料Modとコンテンツのアイディアが被った時も、無料Modとの共存を目指し、時に対話を交わし解決していくことを表明している。

Bethesdaは2015年4月にSteamに有料Modを導入し、わずか4日で頓挫している。「Creation Club」は有料である意義を強めた再チャレンジであるといえる。Mod開発者に利益を還元できるシステムに賛同を示すユーザーも存在するが、無料でコンテンツ拡充をおこなえるという歴史とともに歩んできたModが有料化していくことに強い抵抗感が示すユーザーはいまだ多い。「Creation Club」は準備期間が長いこともあり、反対の声を受けながらも、頓挫せずにサービスは立ち上げられた。ただ、長く続けていくためには、ユーザーがコンテンツを買い、会社に利益が生まれることが必須となる。有料Modがビジネスになるかどうかは、一年後の「Creation Club」が教えてくれるだろう。

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