『Spec Ops: The Line』続編の可能性についてシナリオライターが改めて言及。プレイヤーだけでなく開発者の精神もえぐられた

『Spec Ops: The Line』のシナリオライターを務め、最近では『Star Wars Battlefront II』のライターとして海外メディアで目にする機会が増えたWalt Williams氏。そんな彼が、「なぜ『Spec Ops: The Line』は続編が出ないのですか?」というツイッター上での質問に対し、こう答えた。「なぜなら同作の開発は、過酷で、とてもつらいものだったからです。プロジェクトに関わった人間は皆、もう1作品つくるくらいなら、ガラスの破片を食べる方がマシだと思うでしょう。それに、売れなかったですし」と。

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とはいえ、Williams氏は現在フリーランスの身であるので、YAGERで勤務しているわけではないし、続編開発のGOサインを出すのはパブリッシャーの2K Gamesだろう。このツイートが海外メディアのVideogamerDualShockersに取り上げられたことを受け、Williams氏はこの発言が誇張表現であり、「そう何度も、売れなかったから次の仕事に移ったという、おなじみの回答はできないですから」とツイッター上で補足している。続けて、仮に続編に取り組んでいたとしても、『Spec Ops: The Line』との繋がりはなく、無理強いて作ったような印象を与えただろうし、伝えたかったことは、あの一作ですべて伝えきったとも答えている。

『Spec Ops: The Line』は2012年に発売された、YAGER Development開発のTPS。「闇の奥」「地獄の黙示録」に影響を受けた、その精神をえぐるような、人間の狂気に目を向けさせるシナリオには定評があり、当時メインストリームを引っ張っていた大作シューターへのカウンターとしてカルト的人気を誇る作品である。ただし発売当初のセールスは芳しくなく、パブリッシングを担当した2K Gamesの親会社テイクツー・インタラクティブによると、同作のセールスは予想を下回る数字だったという(VGChartz)。

過去にはYAGERのマネジング・ディレクターTimo Ullman氏が「大作と張り合えないとなると、リスクが大きすぎる」「スマートで知的なゲームというのはニッチすぎる」と発言しているように(PCGamer)、やはりセールスが伸びなかったことが直接の原因だろう。ただ、同じくPCGamerの記事によると、アートディレクターのMathias Wiese氏は当時「『Spec Ops: The Line』のような作品を手がけるにあたり、どのような参考資料に目を通さなければならないか、想像がつくでしょう。それは楽しいものではありません」と語っていることから、Williams氏の「ガラスの破片を食べる方がマシ」という言葉にも、ある程度の真実が込められていそうだ。

YAGERは『Spec Ops: The Line』の後、F2Pのオンラインシューター『Dreadnought』の開発に、Williams氏は『Star Wars Battlefront II』のライターとして活躍の場を移している。なおWilliams氏は開発の裏話やナラティブ・デザイナーとしての思いを述べた著書「Significant Zero」(英語版)を9月に出している。彼がどういった考えのもとシナリオに取り掛かったのか、気になる方は一読してみてはいかがだろうか。

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