台湾の学校を舞台とした2Dホラーゲーム『返校Detention』日本語版がPCにて10月27日に配信へ

 

弊社アクティブゲーミングメディアの運営するパブリッシャーPLAYISMは、『返校Detention』の日本語版をSteamおよびプラットフォームPLAYISMにて10月27日に配信すると発表した。Steamにて、すでに同作を所持しているユーザーはアップデートで日本語版が追加される。PLAYISMで購入したユーザーは、DRMフリーのゲーム本体とSteamキーが手に入る。

https://twitter.com/playismJP/status/919847213496279041

『返校』は東南アジアの怪談をモチーフにした2Dホラーゲームだ。タイトルである返校という言葉は、中国語で「学校へ帰る」という意味を持つ。本作は1950年代から60年代の台湾が舞台となっており、ゲーム内では台湾独特の文化や景色、ホラーゲームでは珍しい道教文化、また東南アジアの神話怪談が描かれている。

主人公は同じ山奥にある翠華高等学校に通う生徒と偶然校内で出会い、ともに学校に閉じ込められてしまう。校内を探索し脱出を試みるうちに、いつも通っているはずの高校が暗闇に包まれ全く違った不気味で恐ろしい場所に変貌していることに気付く。危険に溢れた学校のなかで、プレイヤーは探索中“何者”かに追われるふたりの生徒を操作し、探索を進めていくうちに学校に隠された過去と真実を知ることになる。

本作の特徴は、丁寧な恐怖演出だ。プレイヤーをびっくりさせるいわゆる「ジャンプスケア」に頼らず、ストーリーテリングと演出によりじわじわとプレイヤーの精神を追い詰めていく。台湾の学校が舞台という文化的な背景が物語に濃密に絡んでくるという点では、アドベンチャーとしても優れた一面を持つ。詳しくは弊誌のレビューを参照してほしい。同作は、Steamストアのレビューでも「圧倒的好評」を記録している。

開発を担当するのは台湾を拠点とするRed Candle Games。6人のメンバーはさまざまなバックグラウンドを持つが、「どうして自分たちの文化や歴史を扱ったゲームがないんだろうか」という単純な一声から開発が始まり「台湾の歴史的背景を描くゲームを作る」という強い意思を持って結集したようだ。ちなみに詳細は不明ながら、『返校Detention』はPlayStation 4版とニンテンドースイッチ版の発売も予定されているとのこと。PC版をプレイしながらこちらの続報を待ってみてもいいだろう。


国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)