『Dead Space 2』は400万本売っても十分ではなかった。元開発スタッフが当時の厳しさを振り返る

本日10月18日にスタジオの閉鎖が発表されたVisceral Gamesの元スタッフが、同スタジオの看板タイトルであった『Dead Space』シリーズにおけるセールスの厳しさを振り返っている。レベルデザイナーとして5年間Visceral Gamesに在籍していたZach Wilson氏は、ほかのデベロッパーが開発費の高騰を嘆いているツイートに対し、「『Dead Space 2』を作り出すのには6000万ドル(約67億円)かかった、その費用は無慈悲なものだった。400万本売れたが十分ではなかったね。」とコメントしている。

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Wilson氏は、マーケティングにかかった費用は正確には把握していないとしながらも、開発費6000万ドルに迫る金額が注ぎ込まれていたと語る。そうした費用に加えて、ハードウェアメーカーへのロイヤリティの支払いや小売店によるコストを差し引けば、400万本を売り上げてもその利益は十分なものではなかったと説明している。当時、『Dead Space 2』の発売後にも販売元であるElectronic Arts社長も「シリーズが存続するためには500万人のファンが必要」と述べており、あらためて『Dead Space』を開発するコストの大きさが再確認された形だ。その後、満を持して発売された『Dead Space 3』は売り上げ不振に終わり、第四作の開発はキャンセルされる。Visceral Gamesは『Battlefield』『Army of Two』シリーズに携わるようになり、最近では『スター・ウォーズ』シリーズの新作を開発していたものの、最終的にスタジオの閉鎖に至っている。

同じくVisceral Gamesに在籍していた経歴を持つScott Warner‏氏もまた今回のスタジオの閉鎖を嘆き、「私達は成功のために尽くしてきたものの、コントロールできない大きな力に打ちのめされた。」と意味深なコメントをTwitterに残している。「EAにはよくあること」というつぶやきに対しても「事態はもっと複雑なんだ」と返信している。

協力プレイが導入された『Dead Space 3』

Visceral Gamesは1998年にEA Redwood Shoresとして設立され、『Dead Space』のシリーズのヒットとともに2009年にVisceral Gamesというスタジオ名に変更し、熱狂的なファンを抱える巨大なスタジオとなった。一方でその高い期待は開発費となって現れ、そのプレッシャーに苛まれていたわけだ。『Dead Space 3』の発売後も大型タイトルに携わっていたものの、最終的には閉鎖という結末を辿っている。こうした開発費用における課題は、Visceral Gamesのみが抱える問題ではないのかもしれない。

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