Electronic Artsは11月1日、『Star Wars バトルフロント II』のクレートシステムおよび付随する成長要素について、当初予定していたものから変更したとして詳細を発表した。本作は先月初旬にベータテストをおこなったが、そこで寄せられたプレイヤーからの懸念に応えた形だ。
本作にはチャレンジやクエストをこなしたり、クリスタル（ゲーム内クレジット）を消費するなどして開けられるクレート（ルートボックス）が存在し、クレートからは「スターカード」と呼ばれるカスタマイズ要素を入手できる。スターカードはアビリティや装備などをキャラクターに付加するもので、4段階のレア度によって効果レベルが異なる。プレイヤーは入手したスターカードを組み合わせることで、自分好みのキャラクターに成長させていくことができるわけだ。ただ、スターカードが単なるコスメティクス要素に留まらないことや、ゲーム内クレジットが現実のお金で購入できるとされていることから、いわゆる「Pay-to-win（お金を払った者が有利になる）」ゲームになってしまうのではと指摘されていた。
今回EAは、戦場での各プレイヤーのバランスに配慮して、もっとも高いレア度である「エピック」のスターカードをクレートから除外するとした。そのため、エピックのスターカードは主にクラフトして手に入れることになる（予約特典やデラックスエディションなどに付属するスターカードには変更はない）。クラフトとは、重複したスターカードから変換されたクラフトパーツを使って、スターカードのレア度を引き上げる要素だ。クラフトパーツもクレートから入手することになるため事実上お金で購入できる。そのためここにも調整が入り、スターカードをクラフトするには、ゲームプレイを通じて特定のランクに到達していなければならないように変更された。
クレートからは武器も入手できるが、その種類は制限され、こちらもゲームプレイを重ねて一定のランクに到達すれば新たな武器を入手できるようになる。本作にはオフィサー、アサルト・トルーパー、ヘビー・トルーパー、スペシャリストの4種類のキャラクタークラスがあり、それぞれの新たな専用武器を手に入れたいならば、そのクラスでプレイし続けてランクアップさせるのだ。また、その過程では特定のクラスに特化したクレートを開けることができ、そのクラスを成長させるために役立つスターカードやクラフトパーツを入手できるという。
このように、お金を払ってクレートを開けてもゲームプレイを重ねないと中身を利用できないように変更されており、Pay-to-winとの批判には一定の回答になったように思われる。実際に機能するかはゲームの発売を待たないといけないだろうが、EAはこうした要素を含めすべての点について引き続き改善に努めていくとしている。
『Star Wars バトルフロント II』は11月17日にPC/PS4/Xbox One向けに発売予定だ。
