『スーパーマリオ オデッセイ』スピードクリアの最速記録は70分43秒に、中国語表記の世界でマリオが帽子を投げ回る


『スーパーマリオ オデッセイ』の最速クリアを競うスピードラン(RTA)の争いが激しくなってきている。先日同作のany%(クリア率を問わない)の最速記録が90分を切っていることを報じたが、記録の更新が続いている。さまざまなランナーが頂点を目指すべく走り続けているが、現在トップに輝いているのは70分43秒を記録したVallu 氏。これまでにも最速記録を塗り替えてきたが、ここにきてペースを上げている。その後を日本人プレイヤーいわび氏が後を追う形だ。

Vallu111のSuper Mario Odyssey Any% in 1:10:43をwww.twitch.tvから視聴する

上位ランナーに共通する特徴としては、まず勢い良くマリオが前転する「転がり」を頻用しながら「帽子踏みジャンプ」と「ボディアタック」を巧みに組み合わせている点だ。ジャンプをした際に帽子を投げ、そのまま「ボディアタック」で飛び込む。帽子を踏むことでさらにジャンプし、そのままもう一度「ボディアタック」を使うことで、普通では届かないような場所にも到達できる。映像を見る限りでは簡単なテクニックに思えるが、「帽子踏みジャンプ」の「ボディアタック」組み合わせを使いこなすことは「走り幅跳び」ほど容易ではない。上位ランナー達はそれらを巧みに使い、ショートカットに成功している。

またもうひとつ特徴する点は、ランナー達が中国語で『スーパーマリオ オデッセイ』を遊んでいる点。Vallu 氏によると、クリア時間の短縮ゆえの選択であるとのこと。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』でも最速記録を目指すべくドイツ語を選択するランナー達が続出していることを報じたが、同様のケースが本作でも発生しているようだ。

Image Credit: Vallu

本作はクリアするために一定数の「ムーン」を集める必要があり、その「ムーン」をどのようにとっていくかというルートの開拓が続けられている。80分台の記録を報じた際のプレイ映像では、まごつくシーンを見かけることもあったが、現在のレベルまでになると無駄のないプレイが印象的だ。Vallu 氏は25分55秒頃の「ロス島」の失敗、「シュワシュワーナ」での動きの遅さを改善点としてあげている。60分台に到達する可能性も十分に考えられるが、ここから60分(1時間)切りに至るかどうかは「新発見」次第だろう。Vallu氏の記録の改善点をめぐって、redditでは激論が繰り広げられるなど、視聴者を巻き込んだ熱気が生まれつつある。