Raspberry Piベースの携帯型デバイス「Pip」が開発中。ゲームやアプリを開発・実行できるニンテンドースイッチ風ガジェット

イギリスに拠点を置くハードウェア/ソフトウェアメーカーCurious Chipが、「Pip」と名付けたガジェットを開発中だ。現在Kickstarterで開発資金を募っている。Pipは携帯型のデバイスで、液晶モニターを搭載しており左右にコントローラーを装着するなど、一見するとニンテンドースイッチのようなデザインだが、中身はというとARMベースのシングルボードコンピュータ「Raspberry Pi」である。Raspberry Piは手のひらサイズかつ汎用性が高く、アイデア次第でさまざまに活用できることから電子工作のプラットフォームとして人気を集めている。このPipでは、分かりやすい開発環境をセットにして提供することで子供から大人まで利用できるとアピールしている。

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まずPipの仕様について、心臓部にはRaspberry Pi 3をベースにしたモジュールが搭載されており、中央の液晶モニターは4インチのタッチスクリーンだ。モニターの横には8つのマルチカラーLED、反対側には40pin拡張コネクタがある。そのほかUSBやHDMI出力、MicroSDスロットなどを備えている。背面には5MPカメラもあるが、こちらは出資プランによるオプションとなる。

Pipには「Curiosity」というプログラミングツールが内蔵されており、Wi-Fiで接続したPCから操作できる。その操作はウェブブラウザを通じておこなうので、専用のソフトウェアなどは必要ない。CuriosityではJavaScript・Python・Lua・PHP・HTML5などのプログラミング言語が利用できるほか、Scratchに影響を受けて開発された、GoogleのBlocklyをベースにしたオリジナルのビジュアルプログラミング言語も利用可能。初心者のためにゲームやアプリのテンプレートやドキュメントも用意されるほか、Curious Chipが提供するコミュニティサイトでは制作物が共有される予定。それをダウンロードして参考にすることもいいだろう。『パックマン』のようなシンプルなものから『マインクラフト』のようなタイプのゲームでもPip上で実行できるとしている。プログラムしたものは、Pipに送る前にCuriosity上のエミュレーターで動作を確認することができる。

Raspberry Piをベースにしているということもあり、Pipは拡張性も備えている。40pin拡張コネクタに接続して利用する「PipHAT」と「Pip Breadboard Attachment」がオプションで用意されており、PipHATではワニ口クリップで接続したあらゆるものをスイッチ/ボタンにすることが可能。利用例としてバナナをトリガーに使う様子が示されている。一方のPip Breadboard Attachmentはその名のとおり実験用のブレッドボードで、多数のソケット上で電子回路を組んでいくためのものだ。Pipの左右のコントローラーはUSB接続となっており、取り外してほかのUSB機器につなぎ使用することもできる。

PipのKickstarterキャンペーンは本稿執筆時点で残り29日。初期目標金額3万英ポンド(約446万円)のところ、およそ9500英ポンドが集まっている状況だ。150英ポンド(約2万2000円・カメラ付きは175英ポンド)の出資でPipを1台入手でき、225英ポンド(約3万4000円)でPipHATとPip Breadboard Attachmentも付属する。キャンペーンが成功した場合、2018年の8月から9月に製品を出荷予定だ。どちらかというと教育用途の側面が強いが、どのように利用するかは使う人次第。興味のある方はキャンペーンページをチェックしてみてはいかがだろうか。

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