アリカの「謎の格闘ゲーム」が『FIGHTING EX LAYER』としてPS4向けに正式発表。新キャラクターを加え、来月ベータテストを実施

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アリカは11月15日、これまで「謎の格闘ゲーム」としていたPlayStation 4向け新作対戦格闘ゲームの正式タイトルが『FIGHTING EX LAYER』になると発表した。本作はUnreal Engine 4を使用して開発されている「EX」シリーズの最新作で、同社がかつて手がけた『ストリートファイターEX』シリーズのオリジナルキャラクターが登場する。

今回新たに公開されたトレイラーでは、新キャラクター「シラセ」が披露されている。映像では「ほくと」と入れ替わるような演出がなされているが、シラセ(訃)は彼女の幼少期の名前である。

今回、本作のベータテストの実施も発表されており、来月アメリカで開催されるイベント「PlayStation Experience 2017」の直後、12月11日から2週間実施される。プレイアブルキャラクターはこれまでに公開されているカイリ・ガルダ・スカロマニア・ダラン・アレン、そしてシラセもプレイすることができるという(ほくとは含まれていない)。このベータテストでは、全世界でのオンライン対戦周りをチェックを目的としたもので、アリカはプレイヤーに忌憚のない意見を寄せてほしいと伝えている。なお、PlayStation Experience 2017には本作の試遊台が出展される予定だ。

本作は「強氣(ごうぎ)」と呼ばれるシステムが特徴で、画面下に並ぶ5つのアイコンで現されている。デッキとして5つセットの組み合わせがさまざま用意されており、試合中に特定の条件を満たすごとにそれぞれの強氣の効果が発動する。その条件・効果は、たとえばスーパーコンボゲージを溜めると攻撃力アップ効果が発動したり、対戦相手に特定回数接触するとゲージ増加量がアップしたりとさまざまあるが、いずれもキャラクターを強化するように働く。そして、一度発動させた効果は試合終了まで持続する。

アリカ社長のNINこと西谷亮氏はPlayStation.Blogにて、本作にこの強氣システムを導入した背景を語っている。対戦格闘ゲームにおいては、「あと1回コンボを叩き込めば勝てる」や「削れば勝てる」、あるいは「画面端に追い込まれた」ような状況にならない限り、基本的に戦略は変化することがない。それをシステムレベルで変えて、試合をもっとエキサイティングなものにしたかったと西谷氏は言う。

そこで強氣を思いついたそうだが、まず最初はブレインストーミングでどのような組み合わせが良いのか、そしてそれによって試合はどう展開するのかなどをさまざま検討し、その結果面白いゲームになるという感触を得たという。いざ実装してみると「思ってたのと違う」というのはよくあることだが、このアイデアはすんなりハマったそうだ。強氣は組み合わせによって相乗効果をもたらしたり、キャラクターとの相性もあるため、デッキの選択によってさまざまなプレイスタイルを生むだろうとしている。

西谷氏によると、強氣は定期的に新たなものを追加していく予定だそうだ。ひとつ新たな強氣が加わるだけでもキャラクターを大きく変える可能性があるため、ゲームに驚きと新鮮さをもたらすことができると語っている。なお、今回発表されたベータテストは現時点では海外向けにアナウンスされているのみだが、アリカ公式Facebookにて日本語の案内も投稿されていたので(現在は文言修正のため一旦削除されている)、近く国内向けの正式発表があると思われる。

【2017/11/16 19:00】 記事タイトルや本文におけるゲーム名の表記を修正しました。

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