スーパーヒーローシム『Megaton Rainfall』Steamで販売開始。実寸大の地球を舞台に、宇宙人の侵略を食い止める一人称視点ACT

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スペイン・マドリードに拠点を置くインディースタジオPentadimensional Gamesは11月17日、『Megaton Rainfall』をSteamHumble StoreGOG.comなどで発売した。Steamでの価格は1580円で、11月25日までは1422円で購入可能。本作は、一人称視点でプレイするスーパーヒーロー・シミュレーターである。

本作でプレイヤーはスーパーヒーローとなる。もともとは普通の人間だったようだが、何らかの理由で超人的な能力を授けられ、宇宙人の侵略から地球を守る役目を託される。スーパーヒーローものといえばさまざまな作品があるが、本作のゲームプレイをイメージするにあたっては「スーパーマン」が一番分かりやすいかもしれない。プレイヤーは空中を浮遊し、宇宙空間から地上、海中まで超高速で自由に飛ぶことができる。

ゲームはミッション形式になっており、地球上のどこかに飛来してきた宇宙人を察知して、現場に駆けつけては撃退するという流れを繰り返す。地球は実寸大で再現されているそうで、宇宙空間から眺めれば見慣れた大陸の形がはっきりと確認でき、そのまま街がある場所に降り立てば人や車が行き交っている。超広大なオープンワールドの世界だが、宇宙人(ミッション)が現れると画面上のカーソルでその位置を示してくれるので、迷うことはないだろう。遠方であっても、スーパーヒーローにとってはひとっ飛びである。

宇宙人は多種多様な巨大マシンでもって破壊活動をおこなっている。レーザーを撃つ飛行機や、クモのように地面を歩くもの、あるいはミミズのような形状でビルを突き破って進むものなどさまざまある。そういったマシンが全長数kmはあろうかという母艦からどんどん投入される場面もあり、プレイヤーは一つひとつ倒していかなければならない。宇宙人のマシンは、その形状や行動パターンはさまざまだが、いずれも弱点を持っており、赤く光っている部分を攻撃するのが攻略の近道だ。プレイヤーは初期の攻撃手段として手のひらからエネルギー弾を放つことができ、これで攻撃していく。すべて撃退するとミッションクリアとなり、スコアや被害者数などからクリアランクが算出され、そしてまた次の現場に向かうという流れだ。

被害者数と書いたが、前述したように街には一般市民が大勢いる。巻き添えで人が死んでいくたびに画面上のゲージが減っていき、ゼロになるとミッション失敗となってしまうのだ。そのため、現れる敵は速やかに撃破していかなければならない。もちろん、プレイヤー自身の攻撃もまた人間にとっては脅威であり、敵を撃ち漏らせば、やたらリアルな断末魔の叫びを聞くことになる。また、本作は建物の破壊表現が売りのひとつで、ビルに弾が当たればリアルに崩れ落ちてゆく。

本作はゲームプレイ自体はシンプルなものであるが、リアルスケールの地球を飛び回る爽快感はなかなかのものである。街の再現度はさすがにこの規模であるため荒いが、東京タワーなど有名なランドマークは存在する。また都市部には巨大なビルが建ち並んでおり、破壊しがいのある環境が用意されている。地球を救うためとはいえ、不意に巻き起こる大惨事にスーパーヒーローの苦悩も垣間見える一作である。

なお、本作は海外では今年9月にPlayStation 4版が発売されており、PlayStation VRに対応していたが、今回発売されたPC版は現時点ではVR非対応で、実装にはもう少し時間がかかるとのこと。一方、PC版だけの要素としてTobiiのアイトラッカーに対応しており、視線を向けたところにエネルギーブラストを放つ、まさにスーパーマンのようなプレイが可能だ。

もう一点、海外PS4版は日本語対応で発売されており、各ストア表記では今回発売されたPC版も日本語表示に対応としているが、現時点では日本語にならず英語表示だった。今後修正されることに期待したい。

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