『ブラッドボーン』データ解析が進み、未使用のモンスター・NPCモデルが発掘される。炎エリアの存在を示唆する個体も

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フロム・ソフトウェア作品の未使用データを3年にわたり解析してきたYouTubeチャンネル「Sanadsk」にて、『ブラッドボーン』のゲームファイルから新たに発見された未使用モンスター/NPC用モデルの映像が公開された。本作では武器・防具・アイテムの没データに関しては以前から解析が進んでいる。だがPlayStation 4独占タイトルということもあって調査が難航し、キャラクターモデルに関しては掘り起こせずにいた。そんな中、11月に入りXeNTaXフォーラムのユーザ「daemon1」氏がモデル・テクスチャ解析用ツールを公開。以下の映像では、「Sanadsk」氏が新ツールを用いて発掘したモデルの一部が紹介されている。

最初に紹介されたのは、黄金もしくは漆黒の毛並みに覆われた四つ足の獣。本作に登場する獣はエミーリアを例外として黒系の毛を特徴とする種が多く、イレギュラーの個体であると推測される。続いて双頭のガーゴイルのような外観のクリーチャーが披露された。背中に生えた黒い翼、側頭部より発達した角、炎で燃え盛る身体と巨大な斧。『ダークソウル』の「廃都イザリス」にでも出てきそうなモデルだ。「Sanadsk」氏によると、未使用モデルから見られる傾向として、何かしらの炎エフェクトが付いた個体が多いとのこと。ソウルシリーズでは炎/溶岩、氷/雪山、腐れ谷/病み村系といった一定のテーマに基づくエリアが毎回登場するが、たしかに『ブラッドボーン』では炎/溶岩系のエリアは存在しない。開発段階では炎テーマのエリアが設けられる予定だったのかもしれない。

三日月刀を持った骸骨タイプのモデルも見つかっている。ソウルシリーズでは目にすることの多い骸骨系のモブ敵。今回発掘されたモデルは『ダークソウル3』の「カーサスの地下墓」に登場するスケルトンとも何処となく似ている。「Sanadsk」氏によると、没データのなかには『ダークソウル3』で日の目を見ることになったと思しきアイデアがほかにも含まれているとのこと。

また学者のような外観のNPCモデルも発掘されている。もしかすると、「ビルゲンワース」や「教室棟」といったエリアで登場する予定だったのかもしれない。本作のデータ解析コミュニティでは、まだ音声ファイルの抽出方法が確立されておらず、こうしたNPC用のダイアログが残されているのか、現時点では判明していない。

今回「Sanadsk」氏が紹介したキャラクターモデルは、発掘されたモデルのごく一部。動画に「Part. 1」とあるように、数回にわけて公開されていく予定だ。なお「Sanadsk」氏のチャンネルでは『ブラッドボーン』の未使用武器・防具や、『ダークソウル3』で没になったステルスモーションや「犠牲の儀式」用アニメーション(同作発売前にリークされていた、死体を犠牲にすることで篝火を生み出す機能)なども紹介されている。『ブラッドボーン』のデータ解析が進めば、ファンを驚かすような没ネタがまだまだ飛び出してくるかもしれない。

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