ボツになったWii向け『パイロットウイングス』のゲームプレイ映像が公開される。実在都市の上空を飛ぶオープンワールド

お蔵入りになった作品の事情に詳しいゲームジャーナリストLiam Robertson氏は12月3日、開発されていたもののボツになったWii版「パイロットウイングス」のゲームプレイ映像を公開した。開発を担当していたFactor 5の元スタッフより入手したものとされている。

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先日弊誌でもお伝えしたように、『パイロットウイングス』作品はFactor 5によりゲームキューブおよびWii向けに開発されていたものの、2作品ともお蔵入りとなった。今回公開された映像はそのうちのWii向けの作品となる。ゲームキューブ向けは冷戦をテーマとしたシリアス色の強いタイトルとして開発されており、のちにボツとなった。Wii向け作品はユーザー層を意識し、Miiなどを導入した明るい雰囲気のゲームとして制作されていたようだ。

一方で、明るい雰囲気ながら細部までの作り込みにこだわった作品として開発されていたという。Robertson氏によると、Wii向け『パイロットウイングス』は、世界各地の主要都市の上空を飛ぶゲームとしてデザインされていたようだ。フランスのパリやアメリカのニューヨークなど各エリアが用意されており、観光名所を空からながめることができる意欲的な作品として作られていたとのこと。さらに「お天気チャンネル」と同期し現実の時間や天候に合わせてゲーム内の環境が変化するといったシステムを導入していたという。

月を舞台としたマップもあり、そこではUFOを操縦できたという。

『パイロットウイングス』作品はどれもオープンワールドに近いシステムが採用されているが、Wii向け作品では各エリアにおいてもさらに広大なマップを用意しつつ、街のディテールにこだわりがこめられていたようだ。今回公開されたトレイラーでも、粗削りではあるものの、Factor 5による野心が垣間見えるだろう。ちなみにFactor 5は、このWii向け『パイロットウイングス』と並行してVRヘッドセットの開発を進めていたものの、こちらも開発中止になったと報じられている。

このWii向け『パイロットウイングス』は、『Wii Sports Resort』のリリースにともなって立ち消えになったという。Factor 5は新たなパブリッシャーと契約を結びタイトル名を「WeFly」に変えて開発を進めたが、最終的に開発中止という結果となった。

余談ではあるが、Liam Robertson氏はこの『パイロットウイングス』の映像を公開した日の前日に『どうぶつの森 ポケットキャンプ』における開発に変遷について明かしている。Robertson氏によると、モバイル向け『どうぶつの森』は、もともとはどうぶつたちの住む街を反映させていく、シンプルなタウンビルダー(モバイル向け『シムシティ』のような作品)として開発されていたという。最終的に作り直しとなり、『どうぶつの森 ポケットキャンプ』が生まれた。それゆえにリリースまでに時間を要していたとRobertson氏は語る。

Robertson氏はDid you know gaming?やUnseen 64などにボツタイトルの情報を提供している。氏は過去にMercurySteamが『メトロイド』フランチャイズに携わっていることを明かすなど、一定の実績を持つ。モバイル向け『どうぶつの森』の事情についてはさておき、トレイラーまで存在していた幻の『パイロットウイングス』が存在していたことは、間違いなさそうだ。

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