ケモノオープンワールドARPG『Biomutant』マップの広さは『MGSV: TPP』と同程度?自由度の高いゲームプレイの一端を開発者が語る

 

THQ Nordicの傘下に入ったスウェーデンのスタジオExperiment 101が現在開発中のオープンワールド・アクションRPG『Biomutant』。Avalanche Studiosで『Just Cause』シリーズや『Mad Max』などに携わったスタッフが手がけているということで注目を集めている。

『Biomutant』は、剣や銃、体術を巧みに使いこなす小さなケモノのキャラクターが主人公のファンタジー色の強いゲームだが、オープンワールドゲームという点は彼らがこれまでに手がけてきたゲームと共通している。オープンワールドとなれば、その広さなどが気になるところだが、Experiment 101の代表Stefan Ljungqvist氏が海外メディアIGNの取材に答えている。

Ljungqvist氏によると、『Biomutant』のマップは16平方kmの広さがあり、地上だけでなく地下世界もいくつか存在するという。『Just Cause』シリーズではいずれも1000平方kmを超えていたので比較するとかなり小さいが、Experiment 101はベテランを擁するとはいえ元々はインディースタジオであり、ゲーム史上最大クラスといわれるマップと比較するのは無理があったかもしれない。ゲームのマップの広さについて公式に言及されることはあまり多くなくプレイヤーによる検証が盛んな分野であるが、その数字をもとにすると、16平方kmというと『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』のマップと同程度になるようだ。ちなみに東京ドームでいうと約340個分である。

より広大なマップを持つゲームはたくさんあるが、オープンワールドゲームとして十分に広さを感じられるサイズではないだろうか。また本作は地下世界もあり、さらに標高の高い場所など縦方向の広がりもあるため、単純な広さでは測れない部分もあるだろう。

ゲーム内には自然広がる森や砂漠、雪山などさまざまな環境があるが、それぞれのエリアはゲーム開始時から特にロックはかけられていないそうだ。ただし、海を隔てた島に行くには水上バイクが必要であったり、特に標高の高い場所へは気球に乗らないと行けなかったり、また過酷な環境ではそれに合わせた服装や装備が必要になるなど、ゲームや探索を進めないと事実上到達できないエリアも存在する。

この世界には陰と陽それぞれ3つずつある種族が暮らしており、各々が何らかの理由で敵対している。プレイヤーは任意の種族と同盟を結んで手助けすることで、種族の長であるカンフーの達人から新たなスキルを学ぶことができる。ただ、敵対する種族を打ち負かしてその土地を支配下に置くことは、この世界のパワーバランスに影響を及ぼし、ゲームのエンディングも変化していくという。

『Biomutant』の世界の中心には生命の樹と呼ばれる樹木があり、5つの方向に太い根を延ばしている。それぞれのエリアでは巨大なモンスターが生命の樹の根を攻撃しており、それを阻止してこの世界の寿命を延ばすことが本作におけるプレイヤーの最終目標となる。ただし、それを達成するためにモンスターを倒すのか、あるいはモンスターと盟約を結んで丸くおさめるのかはプレイヤー次第。さらにモンスターに出会わずして生命の樹を救う手だても用意されているという。どの種族と手を組むのかなども含め、攻略の自由度の高さが本作の特徴となるようだ。

『Biomutant』PC/PlayStation 4/Xbox One向けに2018年発売予定となっている。PlayStation 4 ProやXbox One Xへの最適化は現在検討中だとしている。