『Star Wars バトルフロント II』プレイヤーへの各種報酬を引き上げるアップデート実施。大規模な変更を見据えた調整の第一段


Electronic Arts(以下、EA)は12月5日、『Star Wars バトルフロント II』公式サイトにて「クレジットにまつわる変更を導入」と題した投稿をおこない、同作のゲーム内クレジットとアンロックに関わるいくつかの調整を含むアップデートを本日配信したと発表した。

今回のアップデートは、これまでプレイヤーから不満点として挙げられていた仕様のいくつかに対応した形で、まずマルチプレイのラウンド終了時のクレジット報酬を全体的に増額したとのこと。また、各チームのトッププレイヤーにはさらなる上積みをおこなっており、良い戦績を残せばより多くの報酬を得ることができることを明確にしている。この点は、プレイヤーのパフォーマンスが報酬に結びついていないのではないかとの指摘がかねてからあり、実際には反映されていたものの、その度合いが低かったことをEAが認めていた部分である。

次に、アーケードモードで1日に稼げるゲーム内クレジットの上限を3倍に引き上げている。アーケードモードは、AIの敵を相手にさまざまなシナリオに挑戦するオフラインのゲームモードで、これをクリアすることでもゲーム内クレジットを報酬として受け取れる。これまで1日に得られる報酬は合計500クレジットまでに制限されていたが、アップデート後は合計1500クレジットに引き上げられた。アーケードモードはオフラインプレイであることや比較的コンパクトなミッションであるため、プレイヤーの生活スタイルなどによってはこちらで得られる報酬が貴重になる場合があり、上限に低さには不満が集まっていた。

そして最後に、デイリーログイン・クレートから入手できるクラフトパーツの量を増加している。デイリーログイン・クレートは毎日1回無料で開けられるクレートで、ゲーム内クレジットを消費して開けられるものと合わせて用意されている。得られるアイテムは、キャラクターを強化するスターカードやゲーム内クレジット、そしてスターカードをアップグレードする際に必要なクラフトパーツだ。クレートからはレア度のもっとも高いスターカードは出ないため(これも批判を受けて過去に調整された部分)、より強力なキャラクターを作るにはクラフトパーツは重要である。この調整によって、望みのスターカードの作成をより早くおこなえるようにしたとEAは述べている。

『Star Wars バトルフロント II』を巡ってはコミュニティからの批判を受けて、その発売前後から今回のような調整がたびたびおこなわれており、ついにはゲーム内クレジット(クリスタル)を購入できるゲーム内課金要素の一時取り下げにまで追い込まれた(現時点ではゲーム内課金はまだ再開していない)。EAは今回のアップデートは第一段階に過ぎず、今後さらに大規模な変更が予定されているとしている。ゲーム内課金およびクレートについては、もはや本作だけの問題ではなくなりつつあるが、プレイヤーの満足度を高める施策に期待したい。

なお、今月の映画「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」の公開に合わせ、本作では「Star Wars バトルフロント II 最後のジェダイ シーズン」として12月を通してイベントが行われる予定だ。本日12月5日から、プレイヤーはファースト・オーダーとレジスタンス、どちらの陣営に付くかを選択でき、13日からは映画と連動したコンテンツの無料配信や、ストーリーモードのシナリオ追加がおこなわれる。